反社の休み時間 ページ4
蘭
反社にも休み時間がある。
今日は、俺と竜胆とヤク中が休憩室にいた。
「今日も平和だな。」
あまりに静かで、怖くなるくらい。
「そうだな。」
と、竜胆が小さく呟く。
「いや、平和ではないだろ。」
ヤク中が反論した。
「なんで?こんなに静かじゃん。」
ヤク中はため息をついた。
「反社が平和とか、日本やべぇだろ。俺たちは日本の未来のために、平和じゃなくならないといけない。」
「ヤク中がなんか言ってるー。」
竜胆は時々毒舌だ。
「うっせえ今はヤクキメてねぇんだよ。見りゃわかんだろ。」
苦笑いの竜胆。
「いや、結構いつも奇声上げてね?」
「それな。」
「しかも情緒不安定じゃね?」
「それな。」
「あとそこらへんの床のたうち回ってる。」
「それな。」
「イヌピーに会いてぇー。」
「それな。」
「え?」
「どした竜胆。」
「いや兄貴、今の九井w」
は??確かに、さっきまでいなかったはずの九井が隣にいる。
しかも、何があったのか頭を垂れて死にかけ。
「はぁ…会いたい。いぬぴ…あいたい…。」
なんだ幼体化か?
「なんで兄貴気づかなかったんだよ。」
「いや、俺それなbotなってたし。九井の気配最近感じ取れねーんだよなぁ。」
「おー、スランプ?」
「そうかも。」
「ああああああああああああああああああああ」
竜胆と意味不明の会話を繰り広げていると、今度はヤク中が叫びだした。
「うるせえヤク中。ヤクでもキメたか。って、兄ちゃん、こいつマジでキメてる!」
「え?まじ?www」
「しかも三錠!ヤクって致死量とかあんの?こいつ死ぬかも!!」
ヤク中も面白いけど、それより竜胆が焦りすぎて兄ちゃん呼びになってるのがかわいい。
「うわああああああああああ!まいきいいいいいいいいいいいい」
「イヌピーは叫ばねぇぞ!」
「ヤク中もメンヘラも黙れ!あっ三途は掛け持ちだ。」
「いや竜胆、ヤク中は地雷もある。」
「お、そうだな!よし、ヤンデレも追加しよう。」
「すくらっぷうううううううううううううううう!!!」
今日もカオスな反社。
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作者名:Hrmna_119 | 作成日時:2022年7月26日 20時