東リベ反応集

お寝坊彼女　蘭ver ページ12

●灰谷蘭
ん〜眠。今何時だ？いや、それを見ると、二度寝できなくなるか。二度寝できないのは嫌だ。よって、オレは時間を確認しない決断に至った。
……だめだ。Aは？いつも起こしてくれるA。まさかとは思うが、ついにオレは最愛の彼女にまで見捨てられたのか？
そう心配になって横を見ると、余裕で気持ちよさそうに眠るA。
…まぁ、良かった。いや良くはないか。焦って時計を確認すると、もう8時半。いつも起こしてくれるのは何時だ？確か、7時ぴったりだっけな？
オレは起こされてから三十分くらいゴダゴダしてるから、正確にはわからない。みんなと違って、朝から用事なんてないけど、Aを見たいから起こすよう頼んでいる。
取り敢えず、Aは遅刻しそうってことだ。
「Aちゃ〜ん！？起〜き〜な〜よ〜！！」
『ぇ…？』
「もう！8時半！！遅刻するよ！！」
『え、ええ！！』
やっと飛び起きたA。寝起きでも愛おしい。
「しょーがないから蘭ちゃんが車で送ったげる。はよ準備しな〜。」
そう言うとAはセッセと準備を始めた。まるで早送りのビデオで、見ていて滑稽だと感じた。
結局、Aは学校に大遅刻。でも、オレ的には朝からAと居られて嬉しい。

二度寝しよ。

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