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 今日は待ちに待った夏祭りの日。

✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄

 私__まきなはどうしようもなくドキドキしていた。

 今日は、家の近くにある神社でお祭りがあるのだ。お盆のための夏祭り。

 朝から色々考えていた。何をしようか。

✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄


『ねぇ、あそこの神社のお祭りってさ、おばけが出るらしいよ』

 いつからそんな噂が流れ出しただろうか。記憶は定かではない。
 噂によると、夏祭り、一人で、神社のご神木の前にいるとくるらしい。それだけ。
 絶対に、夏祭りじゃないとダメのようだ。みんなはやし立てたけど、行こうとする人はいなかった。

「ふあーあ。今年も暇だし、行ってみようかな……」

 私__かなこは伸びをすると、お金を持ち、サンダルを引っ掛けて、家から飛び出した。


 

「今宵も大盛況ね……」

 屋台などを尻目に、私は御神木のあるところまで急いだ。


 

 御神木の近くには、誰もいなかった。あの噂は廃れたのか、それともみんな本当に信じていかなかったのか。

「やっぱ何もないな」

 そう呟き、帰ろうとした瞬間だった。

 どこからともなく、白いてが現れて、私の肩に置かれた。白いてはひんやりしてて、それが幽霊だと気づくのに、数秒の時間を要した。

「‼︎」

 振り向いてもそこには何もなかった。あったりまえだのクラッカーだ。
 辺りを見渡すと、私の目には鬼火のようなものがチロチロと見えた。

「これって……」

 呟きは自然にもれ、私は駆け出していた。やっとの思いで家に帰ると、私はお祭りで何も買っていないことを思い出した。それなのに__

「お金がない!」

 そう、私は本当におばけにあったようだ。

✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄

 まきなはほくほく顔だった。手には小銭。

「やったぁ♪」

 まきなの顔や手、全てが青白い。それはまきなが人間ではない事を物語っていた。

「どっきり、成功!」

 そう言って、まきなは歩き出した__否。

 まきなには足がなかった。

✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄

 お分かりいただけただろうか?

 まきなは__幽霊だということを。




 

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珀秋そら(プロフ) - りむ(Rai)@学校のため低浮上さん» あざす (2022年6月1日 10時) (レス) id: ede8df4893 (このIDを非表示/違反報告)
りむ(Rai)@学校のため低浮上(プロフ) - お借りさせていただきます。 (2022年5月18日 14時) (レス) id: af57c35fb1 (このIDを非表示/違反報告)
空白時 - 雪の音さん» あざす (2022年4月19日 18時) (レス) id: ede8df4893 (このIDを非表示/違反報告)
雪の音(プロフ) - お借りいたします (2022年4月17日 11時) (レス) @page3 id: f132fe306f (このIDを非表示/違反報告)
空白時 - 死神鎌少女さん» あざす (2022年3月9日 10時) (レス) id: da8b5349b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空白時 | 作成日時:2022年2月17日 13時

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