サンプルテキスト ページ2
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今日は待ちに待った夏祭りの日。
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
私__まきなはどうしようもなくドキドキしていた。
今日は、家の近くにある神社でお祭りがあるのだ。お盆のための夏祭り。
朝から色々考えていた。何をしようか。
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
『ねぇ、あそこの神社のお祭りってさ、おばけが出るらしいよ』
いつからそんな噂が流れ出しただろうか。記憶は定かではない。
噂によると、夏祭り、一人で、神社のご神木の前にいるとくるらしい。それだけ。
絶対に、夏祭りじゃないとダメのようだ。みんなはやし立てたけど、行こうとする人はいなかった。
「ふあーあ。今年も暇だし、行ってみようかな……」
私__かなこは伸びをすると、お金を持ち、サンダルを引っ掛けて、家から飛び出した。
「今宵も大盛況ね……」
屋台などを尻目に、私は御神木のあるところまで急いだ。
御神木の近くには、誰もいなかった。あの噂は廃れたのか、それともみんな本当に信じていかなかったのか。
「やっぱ何もないな」
そう呟き、帰ろうとした瞬間だった。
どこからともなく、白いてが現れて、私の肩に置かれた。白いてはひんやりしてて、それが幽霊だと気づくのに、数秒の時間を要した。
「‼︎」
振り向いてもそこには何もなかった。あったりまえだのクラッカーだ。
辺りを見渡すと、私の目には鬼火のようなものがチロチロと見えた。
「これって……」
呟きは自然にもれ、私は駆け出していた。やっとの思いで家に帰ると、私はお祭りで何も買っていないことを思い出した。それなのに__
「お金がない!」
そう、私は本当におばけにあったようだ。
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
まきなはほくほく顔だった。手には小銭。
「やったぁ♪」
まきなの顔や手、全てが青白い。それはまきなが人間ではない事を物語っていた。
「どっきり、成功!」
そう言って、まきなは歩き出した__否。
まきなには足がなかった。
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
お分かりいただけただろうか?
まきなは__幽霊だということを。
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珀秋そら(プロフ) - りむ(Rai)@学校のため低浮上さん» あざす (2022年6月1日 10時) (レス) id: ede8df4893 (このIDを非表示/違反報告)
りむ(Rai)@学校のため低浮上(プロフ) - お借りさせていただきます。 (2022年5月18日 14時) (レス) id: af57c35fb1 (このIDを非表示/違反報告)
空白時 - 雪の音さん» あざす (2022年4月19日 18時) (レス) id: ede8df4893 (このIDを非表示/違反報告)
雪の音(プロフ) - お借りいたします (2022年4月17日 11時) (レス) @page3 id: f132fe306f (このIDを非表示/違反報告)
空白時 - 死神鎌少女さん» あざす (2022年3月9日 10時) (レス) id: da8b5349b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空白時 | 作成日時:2022年2月17日 13時