私に従順【爆豪勝己】 (ページ5)

今日:8 hit、昨日:10 hit、合計:3,091 hit

5 ページ5

私はそこそこ裕福な家庭みたいで、お金に困る両親を見たことがない。

別荘には、両親に怒られる度に逃げていた。
家から電車で15分くらいの場所にあって、周りは木ばかり。

小学五年生になったあたりからは、姉と2人で毎週掃除をしに通い始めたため、別荘には行き慣れている。

今年で大学生になった姉は、別荘の方が大学が近いからと言って、ほとんど別荘に住んでいる。
今日も別荘に泊まるみたいで、お母さんからも、お姉ちゃんがいるなら大丈夫か、と特に心配されなかった。

A「ただいまー」

姉「A！おかえりー、夜ご飯どうする？」

お姉ちゃんはソファから動くのが面倒だったみたいで、気だるそうに私に聞いてくる。
よくこれでほぼひとり暮らし大学生できてるよ。

スマホから目を離さなかったお姉ちゃんが、私の後ろにいるかっちゃんを見た途端、形相を変えて立ち上がった。

姉「勝己ー！久しぶりじゃん！元気してた？高校の制服着てる！かわいいー！ねぇツーショ撮ろう！やっぱいけめーん！」

ショタコンの姉は、昔から妹の私よりかっちゃんとデクに甘々。

まだ小学生だった頃はよく泣いてお母さんに愚痴っていたが、中学生にあがったあたりから、私が2人とあまり関わらなくなったせいで、落ち着いていた。

A「お姉ちゃんご飯食べた？」

かっちゃんの周りにまとわりつく姉をよそ目に、冷蔵庫の中を見るが、何も入っていない。

それから、お姉ちゃんにお金をせがんで、買い物に行った。
お姉ちゃんが全負担してくれて、かっちゃんはお金出してもらう代わりに買い物に行くと、善意に甘えることにした。

その間に部屋を軽く片付け、部屋着に着替える。

帰ってきたかっちゃんにも服を渡し、着替えてもらう。

私の中学の頃のジャージを気させようと思ったが、やっぱ男の子なだけあって服が入らない事件発生。

お姉ちゃんが大学に入ってからできた彼氏に服を借り、それを着てもらった。

A「お姉ちゃんの彼氏ってこのへんに住んでるの？」

姉「そーそー、お母さんには大学近いから別荘通いってことにしてるけど、本当は彼氏の家が近いからなんよね」

大学が近いのも嘘じゃないけど、と笑う。
お姉ちゃんは昔からずる賢い。

そんなこんなでご飯を済ませ、倉庫からBBQセットを取り出す。