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A「かっちゃんもグループ招待しておくねー」
成り行きで一緒に帰ることになったかっちゃんと2人でバスに乗り、最後尾の席に2人で並んで座る。
爆「いらねぇ」
A「無理でーす」
かっちゃんはスマホを触るわけでもなく、本や教科書を読むわけでもなく、イヤホンで音楽を聴くこともせず、ただ私との会話に集中してくれる。
こういうのも、育ち良いなあって。
５分ほどバスに揺られるうちに、クラス全員がグループに参加できたようで、『日程どうする？』『どこ行きたい？』『なにしようか』などの会話が始まる。
結局、中心になって動いてくれるのは飯田くん。
すごく助かるし、頼りになる。
『場所がなあ、今んとこ全員参加できそうなんだろ？』
みんなノってみたものの、どうしようかと悩んでいる。
A「20人はお店に入り切らないね」
爆「ならAの別荘でいいんじゃね」
A「あっ、たしかに」
グループに『私の別荘で良ければ！BBQのセットもあるし、食材は準備しないとだけど』と送ってみると、あとはトントン拍子で決まって行った。
別荘！？と！文面にまで出て驚いていた上鳴くんは、5分経っても別荘別荘と言い続けていた。
耳郎ちゃんに『別荘別荘うるさい、ヤオモモとかAのお嬢様にとっては普通なんだよ』と言われてやっと落ち着いた。
ヤオモモほどのお嬢様ではないけど、嫌味になっちゃいそうで否定はできない。
爆「別荘って場所変わってねぇんか」
A「うん。ちょっと今から掃除行こうかな」
爆「このまま行くか？」
A「そうしようかな。お母さんに連絡入れとこ」
私がお母さんに連絡を入れている間、珍しくかっちゃんもスマホを触っていた。
ちらっと見てみると、かっちゃんもお母さんに連絡しているようだった。
言わないけど着いてきてくれるの、かわいくて猫みたいだと思う。
A「んー、そのまま泊まって学校行こうかなぁ」
かっちゃんは私のことをチラ見したあと、また手元に視線を戻した。
私もお母さんに、別荘から登校するから今日は帰らないねと告げ る。
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作成日時：2023年11月2日 2時
