私に従順【爆豪勝己】 (ページ3)

今日:5 hit、昨日:10 hit、合計:3,088 hit

3 ページ3

帰りのHRが終わり、先生が教室を出たとき、クラスのムードメーカー的存在の芦戸ちゃんと上鳴くんが、帰ろうとするみんなを引き止めた。

芦「そろそろ学校にもみんな慣れてきたじゃん？せっかくだし、みんなでご飯とかどう！？」

上「クラスみんなでさ！親睦深めようぜ！」

私やお茶子ちゃんを含めるクラスの多数は、「いいじゃん」「いつにしよう？」「みんなでなにしようかー！」など、ざわめき始める。

デクもそわそわとしている。
かっちゃんは………

姿を探していると、教室から出て行こうとするかっちゃんの姿が見えた。

上「おい爆豪！お前は行かねぇの？」

爆「興味ねぇ。帰る。」

上「えー！行こうぜー！みんないるんだぜ？」

上鳴くんに乗っかるように、切島くんもかっちゃんを引き止める。
それでもかっちゃんは行こうとしない。

上「Aちゃんは行く？」

A「もちろん！」

上「だとよ、爆豪。
爆豪が行かねぇなら俺が家まで送り届けまーす」

かっちゃんを引き止めている上鳴くんは楽しそうだ。

上「Aちゃーん、爆豪来ねぇってさ」

A「私、デクと方向同じだから、上鳴くんありがとうね」

上「だから電気でいいってばー」

私は私の名前が好きで、名前で呼んで欲しいと自己紹介でお願いした。

梅雨ちゃんが梅雨ちゃんと呼んでと言うような感覚。
私たちがそう言うもんだから、上鳴くんが「じゃあ俺のことも電気って呼んで」と言うようになった。

緑「Aちゃん！僕は行くとは……」

A「行こうよ！飯田くんも行くなら安心じゃない？」

私もいるし、と付け足す。
飯田くんも大きく頷いており、デクも飯田くんに習い、小さく頷きながら笑った。

A「あ、せっかくならその日の帰りにデクのお母さんの顔見たいな！入学式以来会ってないし」

緑「きっとお母さんも喜ぶよ！伝えておくね！」

ｶﾞﾀﾝｯ

大きな物音とともに、かっちゃんが立ち上がった。

爆「何日だ」

A「えっ、クラスの集まりのこと？」

爆「決まったら教えろ」

行くぞ、と私のカバンを持って歩き始めた。

クラスのグループL○NE作ろうと、芦戸ちゃんの周りでワイワイしているクラスメイトに目をやりながら、お茶子ちゃんに『グループL○NE、招待してて！』と送ると、かわいいスタンプで『もちろん！』と返ってきた。