私に従順【爆豪勝己】 (ページ1)

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爆豪勝己が唯一暴言を吐かない相手

小鳥遊A

それが私。

どうしてかって？
理由があるなら私が知りたい。

爆豪勝己ことかっちゃんと、緑谷出久ことデクとは、幼稚園からの付き合いだ。

幼稚園が同じで、小学校が同じで、中学校が同じで、高校まで同じ。

私がかっちゃんと呼ぶのは、デクの影響。
デクと呼ぶのは、かっちゃんの影響。

まぁ普通にそこそこに、頭の悪かった私は、かっちゃんにつられるがままにデクと呼んでいたが、あまりいい意味では無いらしい。

いい意味では無いと知り、デクに謝りに行ったこともある。
しかしデクは

「Aちゃんがデクって呼ぶのは悪い意味に聞こえないし、全然大丈夫だよ。むしろデクって呼んでくれた方が悪い意味だけじゃないんだって思えるしありがたいかな。」

と言ってくれたので、デク呼びのままである。

高校にあがってからはお茶子ちゃんのおかげもあってか悪い意味合いは少なくなり、私も明るく自信を持って、デクと呼べるようになった。

悪い意味があるんだったら呼んじゃダメでしょ！
と、かっちゃんを叱ったこともあったが、全部無視された。

かっちゃんが私に従順だと気がついたのは、高校に上がってから。

中学までは、デクにだけ厳しく、他には普通の当たりをしているのだと思っていた。

中学では3年間クラスが違い、部活も委員会も何も同じになることがなかった。
だから、会話をしたのはたまたま一緒になった登下校と、テスト期間くらい。

高校に来てみてあらびっくり、あちらこちらに暴言を吐く爆豪勝己。

私には暴言なんて吐くわけがなく、名前もしっかりA呼び。
でも口は悪いし、無愛想なのは変わらない。

理由があるなら私が知りたい。