得体35 ページ37
キ・ルクは座っていた。そして不意に、車のエンジン音が聞こえて来た。
ル「おっと〜。やっぱりなんか来たぞ。なんだ、これ誰?フェリド君」
貴「さーて、誰でしょう?」
ル「!?ハハ。君に聞いてるんじゃないんだけどな〜。貴方の仲間ですか〜?」
貴「さぁ?私は人間を仲間なんて思った記憶がないんだけど」
ル「…今は本物のA のほうか…」
貴「うん?そうだよ?どうしたの」
彼女の反応を見るところ本当らしく、もう一人の彼が表に出ていた時の記憶はないみたいだ。ルクは、それを確認していたのだ。だが、狂い度は相変わらずだ。
ル「いや別に。ん〜、囲まれてる。何人だ、十人以上?あぁ十三人だ。場所もわかる。殺してまわるか?いや敵の目的はフェリドとクルル様だろうから…、さてどうするか」
そして、早乙女与一が飛ばした矢がとんで来ると彼は…。
ル「は、なめんなよ」
貴「おぉ〜、スイッチが入った。怖い怖い。さて、どうなるかな?」
ル「来た」
そういって彼は攻撃を軽く跳ね返した。
ル「けどやばいにおいがプンプンするねぇ。俺に挑むには遅すぎる攻撃。これ目的何?なんだ?…何だろうなぁ」
ル「でもこれ俺を殺すのは目的じゃないだろう?陽動か?目的はあっちか?」
貴「……ッハハハハハ!本当に人間は愉快だなぁ!!こんなのに挑む勇気がどこにあるのか!ぜひ!知りたいな!!」
ル「…横が怖いな…」←
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作者名:黒銀 | 作成日時:2022年1月31日 22時