得体29 ページ31
ル「それは…実話ですか?」
貴「さぁ?信じるかどうかは君に任せるよ。ただ、主人公は私だよ!」
彼女はにこにこしていった。
ル「ねぇ、聞いていい?」
貴「あ、あれ、見つけたんだ?」
そういって少女がルクに対して向けた笑みは好奇心が詰まっていた。
ル「あぁ。俺だけにしか見せるなって書いてあった」
貴「で?どうだった?なんてかいてあった?」
A は内容を分かった居ながらも煽るように訊いてくる。
ル「あれ、どういうこと?お前は、"今"、この状況で、こう聞かれることすら予想していたんだろ?俺からはそう読み取れる」
その時の内容はこうだった。
ルクへ
これは、今のウルドの部下が見つけているのかな?
じゃあ、ルク、質問だ。
きっと、僕を解く鍵になるよ。
一つ 僕は二重人格だ。その人格の性別は?
二つ 本当に僕は吸血鬼か?
三つ なぜ、こんな僕みたいな存在が生まれたと思う?
四つ なぜ───────────────────?
以上!
ル「四つ目がなかったんだけど。あれは何が入るわけ?」
貴「わー、ずいぶんとお怒りですねー、キ・ルク様?」
ル「答えろよ。お前のそのへらへらしてる顔がむかつく…」
貴「いいよ、教えてあげる。
四つ なぜ、私はここまで未来を知ってると思う?
以上!
はは!どう?」
ル「それは、どういう意味だ?」
貴「そのまんまだよ。フェリドも驚いてるよ。なぜそこまで完璧に行くのかって」
ル「……笑っている…今までに答えがあったって顔だな」
貴「そりゃあねぇ。この答えは全部これに書いてあるよ。けど、なぜだと思う?ウルドの部下からずっと連絡が途絶えているのは」
ル「…!!お前!まさか!?殺したのか!?」
貴「あっははははは!そうだよ!殺したよ!きっと、今頃あの本は血塗れだろうなぁ!」
ル「てめぇ……!!」
貴「…!!そろそろおよびだ。僕は行くよ!」
ル「また、一人称が!」
貴「そうそう!その調子だよ!」
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作者名:黒銀 | 作成日時:2022年1月31日 22時