検索窓
今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:13,980 hit

得体27 ページ29

ル「で、レン様は何しに来たんですか?」
貴「ん〜、いや、暇つぶし?」
ル「…ん?」
貴「ん?変なこと言った?僕」
ル「いや…別にそういうわけじゃありませんけど」
貴「けど、あれだね。その様子だと……君の部下はもう、ウルドの屋敷に入ったみたいだね」
その、彼女がルクに対して向けている眼は期待と狂喜が混ざった眼だった。
すこし、それに恐ろしいと感じてしまうキ・ルクが居た。
ル「そうですね。けどあそこにあった資料、結構綺麗っていう報告があったんですけど。いくらかなり前でもそこまできれいに保管することできませんよね?」
貴「鋭いな〜。そうだね、僕が最近置いたものだ。けど、あれはちゃんと本物だよ。なんなら今、日本の僕の屋敷にあれの古いバージョンがあるよ。信じる?」
ル「まぁ…。別に信じても信じなくてもそこまで変わらないと思うので」
貴「……君さ、敬語外してよ!」
ル「え、大丈夫なんですか?」
貴「いいじゃん、これからいつかは殺り合う仲なんだし」
ル「ちょ、さらっと怖いこと言うなよ」
貴「あはは。君との会話は楽でいいね」
ル「……それはいい意味で?」
貴「……そうだね」
二人のその少しの沈黙の間には二人にしか理解できないことがあった。
ル「そういえば、なんでレンはフェリドと一緒にいるんだ?面倒臭くないか?」
貴「え〜、どうだろ。二人にとっても好都合?的な感じかな。今、まさにフェリドそこに居るしね」
ル「じゃあこうやってる間にも二人は互いに利益はあると」
貴「そうだね」
ル「怖いねぇ〜」
貴「あっはは。そうだねー。あ……!いい事思い付いた!」
ル「ン?」
貴「今から少し面白い昔話をしてあげるよ」
そう、指を立てて笑う彼女はまた、さっきとは別人のような顔で愉快そうに笑っていた。

得体28→←得体26



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 5.0/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
22人がお気に入り
設定タグ:終わりのセラフ , 吸血鬼 , 狂ってる   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黒銀 | 作成日時:2022年1月31日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。