得体26 ページ28
ク「ミカエラ君」
ミ「なんだ」
ク「君は、彼女の機嫌を損ねないほうがいいよ」
ミ「?なぜだ」
ク「彼女の気分で周囲の事が決まるからさ。もちろん、君が彼女の計画に関係しているかは知らないけど彼女はどうでもいいものは気分で全て決める。名古屋の戦いの前だってそうだった。彼女の気分で都市防衛隊の吸血鬼が200体もやられた。だから、気を付けてね」
ミ「なっ…200体だと!?」
ク「うん、その時、彼女は笑ってたよ。まるでごみを切り捨てるかのように」
ミカエラはクローリーの瞳を覗くといつもの余裕な眼がいつもより、少し恐怖を帯びていることが分かった。それだけ彼女はクローリーから見ても恐ろし存在ということがわかる。
ミ「……彼女が言っていた意味はそういう事か」
ク「ん?あぁ、あれの事ね。うん。まぁ…そうだね。けど、もとはちゃんとした平和な生活を送っていた人間だったんだよ。人間って怖いよね」
ミ「………」
ミカエラは自分の剣をギュッと握った。まるで自分の何かを確認するように。
ル「で、何しに来たんです?」
貴「へぇ〜、君、敬語使えるんだ」
ル「そりゃ、ウルド様に仕えてますから。…うん?あれぇ?今お前動いたよな?」
そういうとルクはフェリドのほうを見た。
ル「何で動いた?動いた理由を言えよ」
フ「…あぅ、が…日影が…、ああ…ルク様、拷問は終わりですか?」
ル「おまえ、何かしたろ」
フ「わたしは…なにも…」
ル「嘘だね、いやな予感があった」
そして、フェリドが目を向けた場所へとルクもとっさに目を向けた。
ル「…どこみた?お前、まだ嫌な感じがする。そこに何がある?」
そして、ルクは地面へとおりた。
ル「誰かいるのか?お化けだったりして」
ルクは冗談で言った。そして、ルクには見えない柊真昼がそこに居た。
真『それ正解』
ル「誰もいないように見えるけど取り敢えず切っとくか」
真『えー』
ル「剣よ血を吸え」
そして、ルクは武器で波を切った。
貴「おー、結構な威力だねー」
ル「…お〜、急に嫌な感じが消えた。死んだか?どうだ?」
貴「あっははは!!どうだろうね!」
彼女はこんな状況でも笑う。そう、なぜ笑うのか。
それは彼女が
──化け物だから──
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作者名:黒銀 | 作成日時:2022年1月31日 22時