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記憶 ページ39

『…夢にさ…あの人が出てきたんだ』

千景は一瞬動きを止めたがすぐに食器を片す用意に戻った

あの人って言って分かる千景はさすがだと思う

『…ディセンバーも本当は記憶あるんだよね?』

あの人がディセンバーに渡した薬の開発は俺も関わっていた

それを作るあの人がなにかを祈っていたことも

『あの薬ってさ、大量に摂取したら死ぬんだってあの人が言ってたんだよね』

だからあの人は少量しか作らなかった

それを知って死んで欲しいと思わないからって。そう言ってた

『…あの人が死んだ日さ…おれ直前まで一緒に居たんだよ
いつも通りお節介焼いてさ…勝手に薬品を触るなとか言って笑ってた
…ほんとにいつも通りだったんだけどなぁ』

組織の一室であの人を待ってたら偉い人たちが来てディセンバーを探しに来て

その人たちにあの人が死んだって聞いたんだ

俺はその時自分を呪ったよ。なんで止めなかったんだって。だから俺は

『薬作って死のうとしたんだよね…なのにさ』

材料の薬品に付箋が貼ってあって

『ごめんねって…なんなんだよ…』

千「…泣くなって熱上がるぞ」

そんなこと言われても俺の涙が止まるわけでもなくて

『ばか…』

その付箋を見てあの人が死ぬと分かっていたと知った

少しでも早くこれを見つけられていたら

そうすればあの人をオーガストを止められたかもしれない

『《オーガスト…ごめんッ…ごめんなさいッ》』

あの人が死ぬことがなかったかもしれない

そうすればあの薬は使われずに、誰も悲しまずに済んだかもしれない

そんな事を考えて…俺の意識はブラックアウトした

澄んだ陽の光→←本性



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ナナ - この作品、すごく面白くて好きになりました!もっと読みたいので、ぜひ、続編を書いていただけると嬉しいです!ゆっくりでもいいので、楽しみに待っています。宜しくお願いします。 (2019年1月16日 21時) (レス) id: c05e0eb5fe (このIDを非表示/違反報告)
作者 - お気に入り50人突破を記念してリクエストにお応えします!どんどんコメントして下さい!(割とガチ (2018年10月23日 22時) (レス) id: f2902d9f59 (このIDを非表示/違反報告)
六花 - かえでさん» コメントありがとうございます!お見せ出来る程のものでもないですよ(汗)? (2018年10月16日 23時) (レス) id: f551ce2ca0 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - 可愛いかぁ見てみたいなー←初コメ頂きですっ!!応援してます頑張ってください (2018年10月16日 21時) (レス) id: 8aea4f5179 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楠木六花 | 作成日時:2018年10月3日 8時

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