細い目。

story.40 ページ40

.



「え?」



急すぎない?



というかホントにモテ期?だったりする?



しかもちょっとかっこいいこの人



連絡先ならいいかな



「"ダメですか?」



「連絡先ですよね。いいで___」



「交換できないです。俺がいるんで」



言葉を遮りスニョンが肩を寄せた



唖然とする男の人



「"…あ、彼氏居たんですね。すいません」



「え、彼氏じゃない…」



男の人は場が悪そうに去っていった


…さっきから何?



「お前さ、ほんとに何?なんでそんな急にモテてんの?」



「…知らない」



「てかさ、交換すんなよ。あんな男と」



「私の自由じゃん」



「はぁ?自由だとしてもお前には俺がいるじゃん」



「勝手に決めないで…時間だから先教室戻ってる」



受付も交換の時間


そのまま教室へ向かおうとした



「おい、A!」



私の腕をつかもうとしたスニョンの手は宙を掠った



「"あの!スニョンさん!!」



「あーもう。何?」



後輩がスニョンに話しかけスニョンは追っては来なかった


人混みをかき分け教室へ行くと



バタバタと忙しなかった




「戻るの遅くなっちゃった…ってなんでウォヌが接客してるの?」



WN「A!ちょうどいい所に来た。接客手伝って」



「え?なんで?!嫌なんだけど」



WN「接客が全然人足りないんだって、見てわかるだろ」



「なんでいないの?!」



WN「他のところに行って戻ってこない。

いいから早く準備してこい」



「えぇ、」



「"Aちゃん!!準備してあるから早く!」



「…わかった、着付けお願い!」



裏のスペースがある所で着付けをして貰った



結構派手な色の浴衣に



シンプルな色のスカートにシャツ



「"よしっできた!Aちゃん似合ってる!」



「あははありがとう」



「"それじゃ接客お願い!」



「うん!!」



恥ずかしさもあるけど表へ出た



出て直ぐに注文を受けた


品を確認してすぐにその場に届けた



それを繰り返していった



「ありがとうございました!」



だんだんと落ち着いてきて少し出入口付近で呼びかけをしていた



「カフェやってまーす!」



「…なんでお前が接客やってんの」



後ろを振り返ると



そこにはスニョンが立っていて



何故か眉間に皺を寄せていた



「…人手が足りなかったから」



「…なら俺も着替えてくる」



「もう人足りてるから!ってもういないし」



裏方にすっと入っていくスニョン


そんなに浴衣着たかったのか

story.41→←story.39

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す