細い目。

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スニョンの部屋へ入ったあとも



何故か手を離してくれない



「ねぇ、スニョン??」



何も言わないし



このまま突っ立ってたら風邪ひく



「私帰るよ。びしょ濡れのままじゃ風邪ひくし、

スニョンも着替えなよ」



「帰んな」



グッと掴まれたままの腕


…スニョン?




「ねぇスニョン?大丈夫?」



「大丈夫じゃないっ」



「うわっ…」



ぎゅっと抱きしめられた


すごく冷たい



トントンと背中を叩くとすぐに離れた



「…なんで、逃げた」



「え?なんの事」



「今日の朝、忘れ物なんてしてないだろ」




やっぱ、バレてた



「忘れ物したよ」



「嘘つくの下手かよ。

なんで、帰った?ヨナがいたから?」



「…スニョンに言う必要ある?

全部言わなきゃいけないの」



「気になるから聞いてんだよ」



言って何になるの


私はあの子が苦手で、



あの子は、ヨナはスニョンのことを狙ってるって??



見え見えなんだよああいう子の考えてること



何回もあってきた



「おい、A!」



「っ私はあの子が嫌いなの!!だから、逃げたの!!


もういいでしょ私帰るから。それじゃ」



「Aっ!!」




ドアに手をかけた時また腕を掴まれた



「いい加減にしてよ、このままじゃ風邪ひくよ」



「いいよ風邪ひいたって。


お前と、Aと喧嘩するくらいなら風邪ひいた方がいい」



「喧嘩??喧嘩なんかしてないじゃん」



「…なんでお前は怒ってるんだよ。そんなにヨナが嫌いか?」



「…嫌い、スニョンは大好きなんだね?仲良さそうだったし」



「はぁ?…なぁAお前もしかして嫉妬してんの」



「っ…?!」




なんで?嫉妬なんかしてない



…のになんでこんなにイライラするんだろう


嫉妬??私がスニョンに??



「…そうだったら俺嬉しいんだけど」



「…何、言ってんの。そんな訳ない」



「嫉妬してるの認めないの」



「してないって、もう離して!帰るっ!!」



ドアを開けると腕を離してくれた



後ろを振り返らずに



走って家まで帰った




「はぁ、もうなんなの」




洗面所に行き、顔を洗った




「え、」



鏡を見ると



顔が真っ赤だった




もうスニョンのせいだ



変な事言うから



嫉妬なんかしてない



ただの幼馴染に嫉妬なんかしない




「絶対に」

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