細い目。

story.17 ページ17

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数分風に当たっていると



ドアが開く音がして目を開けた




「なにやってんの」



「風に当たってる」



「なにそれ」




ふっと笑った



スニョンが手に何かを持っていた



「なにそれ」



「ん?ああ今日のノートだって ヨナ が持ってきてくれた」



あの子ヨナって言うんだ



呼び捨て




「…っなにこれ」



「大丈夫か?」



「なんでもない大丈夫」



グッと頭を抑えると心配そうにスニョンがきいてきた



それよりあの子は私の家に来たの?



「ねえさっきの子スニョンにノート届けに来たの?」



「ん?違うけど?Aの家に来て俺が出た」



「…あぁそっか」



「ん?…それよりいい加減部屋入れよ。


今度は風邪ひくぞ」



「いや、もうちょっと風に当たりたい」




このおかしい頭を冷やしたい



その場にうずくまった



「はぁ何不貞腐れてんだよ」



スニョンもベランダに出てきて私の隣に座った



そして私に寄りかかってきた




「不貞腐れてない」



「不貞腐れてんじゃん」



「だから、不貞腐れてないって…」




顔をあげると


すぐ近くにスニョンの顔があった




細い目がじっと私を見ていた



「何固まってんだよ」



「…びっくりして」



「不貞腐れじゃなくて、嫉妬だった?」



不敵に笑いこっちを見てきた




「…それはない」




絶対にありえない



それだけはない



「…冗談だよ。いい加減中入るぞ」



「…うん」



夕焼けはいつの間にか夜になっていた



早いな、時間が進むの



「そろそろ帰らなくて平気なの?」



「ん、まだいる」



私はベットに座り



スニョンはベットに寄りかかって座っていた



「ありがと」



「…なに急に」



「んー日頃の感謝?」



「なんだそれ!」



あははっと笑ったスニョン



グッと喉が詰まった



なんなんだろうさっきから




「…お前さっきから変」



「えっ…?!何、」



「図星?」



「ちがっ」



急に図星をつかれて戸惑った



というか急すぎるんだってスニョンは!!




「…もう今日は帰って、スニョン」



「はぁ?なんで急にっ」



「いいからっありがとね色々!!それじゃっ」



「…わかったよ。じゃあな」



バタンっと閉まった



「…はぁああ」



疲れてんのかな



私




「もう寝たい」




何も考えないように目を閉じた

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