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第1話「旅立ち」その6 ページ8

雲母「Aちゃん、雲母、ここ以外の所行ってみたい………。」


Aがぐちぐち駄々をこねていると、隣でモフモフとご飯を食べていた雲母が口を挟んだ。


雲母「雲母、また前みたいにAちゃんと一緒に旅したい。いろんなもの見てみたい。」

A「雲母………。」


雲母は怒られると思ったのか、小さな声でモゴモゴと話す。


A「………も〜、しょうがないなぁ。いいよ、行っても。人間界。」

雲母「え?」

A「なんて言ったって、他の誰でもない、雲母のお願いだからね。断れないわよ。」


その言葉に、雲母は顔を輝かせた。


普賢「それじゃあ決まりだね。いつ出発する?」

A「んー、別に今からでも大丈夫だよ。荷物とかあんまりないし。」

木吒「えっ!?A姐もう行くの!!?」

A「お?なんだなんだ?もしかして、私がいなくなるからさみしいの!?」


我が意を得た!と言わんばかりに目を輝かせるA。
木吒は、自分の口が滑ってしまったことを後悔した。


木吒「違うって!だからーーー」

A「はいはい、わかってるよ。
………木吒、さみしくなったら、いつでも会いにきていいのよ。待ってるから。っていうか、会いに来て。来なさい。来ないと許さないから。」

木吒「うぇぇ…………。」

普賢「二人とも、本当に仲がいいよね。僕も師匠ながら嬉しいよ。」


普賢がニコニコしながら口を挟む。自分の弟子たちの仲がいいのは、本当に嬉しいのだろう。


A「普賢たんのことだって私大好きだよ?勿論雲母もね!みんな仲良し!」


Aのその言葉に、その場にいた全員が顔を綻ばせたーーー。





A「………それじゃあ、行ってきます!」

雲母「いってきま〜す。」


その数時間後。


長旅の準備を終えたAは、雲母と荷物を従え、見送る普賢と木吒を振り返った。


普賢「行ってらっしゃい、A、雲母。道中気をつけて。あと、望ちゃんによろしく。」

A「うん!」

木吒「A姐。A姐が下に行ってる間に、俺、絶対に強くなって見せる!その時は、覚悟してろよな!」

A「ええ。楽しみにしてるね、木吒。
……………よし、行きますか、雲母!」

雲母「うん!」


ーーー雲母の背に乗り、普賢と木吒の声を受け、Aはついに人間界へと足を踏み入れることとなった…………。


第1話、終わり。

第2話「再開」その1→←第1話「旅立ち」その5



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設定タグ:封神演義 , ジャンプ , 天化
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信乃(プロフ) - 封神演義いいですよね!楊戩とかカッコいいし、天化もいい!更新ファイトデス (2017年5月21日 17時) (レス) id: 7cad6b70e5 (このIDを非表示/違反報告)
風蛍月(プロフ) - 真ちゃんなう!さん» コメありがとうございます! すみません、最近更新するの忘れてました← なるべく頑張ります! (2015年8月12日 15時) (レス) id: 4620f76b51 (このIDを非表示/違反報告)
真ちゃんなう!(プロフ) - この小説好きです!更新頑張ってください!! (2015年8月12日 14時) (レス) id: 883ad8778b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風蛍月 | 作成日時:2014年7月28日 20時

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