第1話「旅立ち」その5 ページ7
ご飯を食べながら、普賢が今日の会議の内容を話した。
普賢「ーーーと言うわけで、封神計画の代表遂行者である望ちゃんに、助けが必要みたいなんだ。」
木吒「へぇ。その手伝いに、哪吒がねぇ………。」
A「顔はあんまり似てなかったかな?木吒は可愛い系だけど、哪吒君は無口なイケメンって感じ。」
木吒「A姐、へこむからマジでそういうこと言わないで………。」
木吒は、半泣きで訴えた。
普賢「うん。そこで一つ提案なんだけど、A、君も望ちゃんの所に手伝いに行かない?」
A「ふぇ?」
普賢「そもそも君は、十二仙どころか三大仙人よりも長く生き、立場も身分も桁違いなほどに高い。
そんな君が、僕なんかの下で修行に励むのは忍びないんだ。
だからこそ、君のその力を、僕ではなく、思い切り望ちゃんの所で発揮して欲しいんだよ。」
ーーーそれに、望ちゃんの方が、君の力を最大限に発揮させられるだろうしね。
普賢は、少しさみしそうな顔のままそう付け加えた。
A「普賢たん…………。」
木吒「え?え?A姐、元始天尊さんたちより年上なの?」
A「え?うん。言わなかったっけ?」
木吒「初めて聞いたんだけど!?」
木吒が、姉弟子の今更のカミングアウトに驚愕していた。
そんなの初耳だ。
A「ごめんごめん〜。………木吒の姉弟子のAちゃんは、この崑崙山で、一番の長生きさんで〜す。だけど、木吒に敬語とか使われたらガチめにへこむのでやめてね〜。」
木吒「いや、敬語は使わないけど、それにしたって………。」
A「若さの秘訣?」
木吒「いや、聞いてないし………。」
木吒は、姉弟子のこのテンションについていけず、呆れ返ってしまった…………。
普賢「それで、どうする?A。君が嫌なら、別に行かなくてもいいんだけど。」
A「ん〜。………まぁ、何百年も同じ場所にいて、少し飽きてきたっていうのも本音なんだけど………。」
木吒「ど?」
A「………木吒に長い間会えないってなると、それ相応の覚悟がいるから………。」
木吒「普賢師匠、A姐なら10年ほど暇を出しても大丈夫そうですぜ。」
普賢「そうだね。これなら気持ち良く送り出せるよ。」
A「え、ちょっと待って、私そんなこと一言も言ってないんだけど!?」
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信乃(プロフ) - 封神演義いいですよね!楊戩とかカッコいいし、天化もいい!更新ファイトデス (2017年5月21日 17時) (レス) id: 7cad6b70e5 (このIDを非表示/違反報告)
風蛍月(プロフ) - 真ちゃんなう!さん» コメありがとうございます! すみません、最近更新するの忘れてました← なるべく頑張ります! (2015年8月12日 15時) (レス) id: 4620f76b51 (このIDを非表示/違反報告)
真ちゃんなう!(プロフ) - この小説好きです!更新頑張ってください!! (2015年8月12日 14時) (レス) id: 883ad8778b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風蛍月 | 作成日時:2014年7月28日 20時