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第5話「太公望VS高友乾〜酒は飲めども飲まれるな!〜」その1 ページ21

太公望「ぼっ……ぼべばびっ(とれない)!!」

四不象「御主人っ!!」

高友乾の宝貝によって顔の部分が水に覆われた太公望は、溺死しかけてしまう。

四不象「何とかするっスよ!このままじゃ溺死するっス!なさけないっス!!
そうだっ!全部飲むっスよ!!」

高友乾「それは無理だと思うよ、白カバくん。
さっきも言った通り、その水は海水だ。それだけの量を飲んだら塩分の過剰摂取で間違いなく死ぬ!」

その言葉とともに、太公望が倒れてしまう。

四不象「ああっ!!」




武吉「お師匠様っ!!」

天化「ちっ。しゃーねー行くか!」

A「私は太公望様の方へ。あの水をなんとかしなくちゃ!」

離れた場所から見ていた天化たちが、助太刀に向かおうとした瞬間、武成王からの止めが入る。

武成王「待てっ!行くんじゃねぇ!!」

天化「おやじ!?」

A「飛虎様……?」

武成王「確かに敵は強ぇが、このままやられるようじゃ太公望どのの器もたかが知れている。
聞仲や妲己はもっと強ぇんだからな!
わかるな?」

武成王のその言葉に、3人とも渋々だが頷く。
その通りだからだ。

武吉「じゃあぼく、せめて応援しますっ!!
フレッフレッおっしょー様っ!!」

A「太公望様ファイトです!!」

雲母「ふぁいと〜。」



武吉やAの声が届いたのか届いてないのか、太公望が四不象に向かって呼びかける。

太公望「ズ…ズーブー……」

四不象「な…何スか、遺言っスか!?」

太公望「モ゛モ゛を゛……。」

四不象「モ゛モ゛?」

太公望「モ゛モ゛……。」

息も絶え絶えに、太公望が放った言葉とは…………



高友乾「ーーー?何をしてい………、!!」

高友乾が見たものとは、飲むと死に至る可能性のある海水を全て飲み干す太公望の姿だった。

高友乾「のっ…飲みやがった…。」

太公望「フ…ー、フ…ー、スープーよ、あれももっと出せ!」

四不象「これっスね!御主人の㊙︎アイテム、仙桃っス!!」

太公望の言った「モ゛モ゛」とは、仙桃のことだったのだ。
これならば、海水でも気にせずに飲み干せる。

太公望「このモモは、どんな水にも溶け、それを高級酒に変えるのだ。
おぬしの技、なかなか美味であったぞ。」

高友乾「…………………そっ、そんなちゃちい方法で俺の技は破られたのか…。」

太公望「かーっかかかかか!!!」

肩を落とす高友乾に対し、高笑いをする太公望。
完全に太公望のペースに持ち込まれてしまった。

第5話「太公望VS高友乾〜酒は飲めども飲まれるな!〜」その2→←第4話「太公望VS高友乾〜逃げるが勝ち〜」その4



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設定タグ:封神演義 , ジャンプ , 天化
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信乃(プロフ) - 封神演義いいですよね!楊戩とかカッコいいし、天化もいい!更新ファイトデス (2017年5月21日 17時) (レス) id: 7cad6b70e5 (このIDを非表示/違反報告)
風蛍月(プロフ) - 真ちゃんなう!さん» コメありがとうございます! すみません、最近更新するの忘れてました← なるべく頑張ります! (2015年8月12日 15時) (レス) id: 4620f76b51 (このIDを非表示/違反報告)
真ちゃんなう!(プロフ) - この小説好きです!更新頑張ってください!! (2015年8月12日 14時) (レス) id: 883ad8778b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風蛍月 | 作成日時:2014年7月28日 20時

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