第4話「太公望VS高友乾〜逃げるが勝ち〜」その1 ページ17
高友乾「下がってくれよみんな!俺一人で十分だ!!」
王魔「…………そいつには注意しろよ、高友乾。」
高友乾「くくくっ。わかっているさ!」
高友乾と呼ばれた男は、不敵に笑いながら宝貝を構える。
高友乾「俺は九竜島の四聖が一人、高友乾。崑崙の最高幹部の一人太公望。俺と戦ってもらうよ!!」
その言葉とともに、彼の周りに溢れかえる大量の水。
その量だけでも、相手の力量がどれほどのものかうかがえる。
武成王「九竜島の四聖!?」
天化「ん?知ってんの?」
その場所より少し離れた場所で、武成王が反応する。
見た感じ、良い顔色ではない……。
武成王「ああ。聞仲から聞いた事がある。かつてあいつが、妲己と戦った時の仲間が四聖だと……。」
天化「!」
A「妲己ちゃんと?随分と手強そうですね〜。」
武成王「ああ。………それは、俺が生まれる十数年も前だったというーーー」
そして、武成王はその当時のことを静かに語り始めたーーー。
*
約60年前 朝歌 太丁の治世
聞仲「そこまでだな狐!!」
燃え盛る火の中、当時の妲己は聞仲と四聖に追い詰められていた。
聞仲「殷王太丁を裏で操る女狐めが!殷を害するものは誰が許そうともこの私が許さん!」
妲己「さすがねん聞仲ちゃん♡強いお友達をお持ちだことん♡」
聞仲「当然だ。おまえほどの敵に一人で立ち向かうほど私は自惚れていない。それに、おまえには強力な手下と妹どもがいるからな。」
妲己「…………喜媚と貴人は…?」
聞仲「四聖がカタをつけてムシの息だ。」
その言葉に、妲己は己よりも妹たちの身を案じ、歯を食いしばった。
普段の彼女からは想像もつかないような行為だ。
妲己「喜媚……貴人……。わらわの力が足りないばかりに…!」
聞仲「おまえはよくやった……。これだけ国をかき回したのだからな。その豪胆さに経緯を表して、私がとどめをさしてやろう。」
聞仲は禁鞭を構え、静かに妲己へと詰め寄る。
ーーーだが。
妲己「………まだよん。わらわはまだ死ねない。果たすべき目的があるから。」
聞仲「何を!この状態からどうしようというか!!」
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信乃(プロフ) - 封神演義いいですよね!楊戩とかカッコいいし、天化もいい!更新ファイトデス (2017年5月21日 17時) (レス) id: 7cad6b70e5 (このIDを非表示/違反報告)
風蛍月(プロフ) - 真ちゃんなう!さん» コメありがとうございます! すみません、最近更新するの忘れてました← なるべく頑張ります! (2015年8月12日 15時) (レス) id: 4620f76b51 (このIDを非表示/違反報告)
真ちゃんなう!(プロフ) - この小説好きです!更新頑張ってください!! (2015年8月12日 14時) (レス) id: 883ad8778b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風蛍月 | 作成日時:2014年7月28日 20時