第3話「四聖襲来」その2 ページ13
………そんな中、上の方から天祥の笑い声が聞こえた。
その方向に顔を向けるとーーー
黄明「あれっ、天祥?哪吒に乗ってるぜ。」
A「本当だ〜!………いいなぁ、哪吒君……。私も天祥君と一緒に空でデートしたいのに〜!」
天化「………いや、あれはどう見てもデートとは言わないさ………。」
上を見上げ、実に羨ましそうな顔をするAに、天化がツッコミを入れる。
心なしか、少し面白くないような顔色をしていた。
黄明「それにしても、哪吒くんはすげぇよな!」
周紀「ええ…あんな強い人は見たことないでございます!」
黄明「ーーーでも、俺たちは太公望さんの強い所を見ていない!!」
竜環「何かして、証明して欲しい所だね!!!」
四大金剛達の言葉に、太公望が詰まる。
竜環「臨潼関の時だって、颯爽と現れてすぐ捕まったし…。」
竜環がそう言うと、
武成王「そういえば、朝歌のときも捕まってたな…。」
武成王がそう続ける。
ここで、黄一族の太公望に対する評価が格段に下がったことだろう。
確実に、目が「もしや、捕まることが特技では……?」と言っている。
太公望「うう……。」
四不象「みなさん!御主人はあまり強くはないけど戦いには大体勝つっスよ!!セコい手を使って!!!」
四不象の必死の弁解も虚しく、皆はあきれ返り、昼ごはんを食べにぞろぞろと離れて行った。
太公望「うーーーむ。これは何とかせぬと、わしの威厳が…。」
A「太公望様。信頼を得るには、まず行動ですよ〜。」
太公望「んなことわかっとるわ!!!」
ポン、と同情するようにAに肩を叩かれ、太公望は思わず怒鳴り散らしていたーーー。
*
A「………美味しいですね〜。特にこのお野菜、瑞々しいです〜。」
黄明「おっ!やっぱりAちゃんはわかってるね!遠慮せず、どんどん食え!」
A「はい。ありがたくいただきます。」
太公望から離れ、黄一族とAは、昼ごはんを食べていた。
昔から黄一族と面識のあったAは、早い段階からすんなりと受け入れられている。
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信乃(プロフ) - 封神演義いいですよね!楊戩とかカッコいいし、天化もいい!更新ファイトデス (2017年5月21日 17時) (レス) id: 7cad6b70e5 (このIDを非表示/違反報告)
風蛍月(プロフ) - 真ちゃんなう!さん» コメありがとうございます! すみません、最近更新するの忘れてました← なるべく頑張ります! (2015年8月12日 15時) (レス) id: 4620f76b51 (このIDを非表示/違反報告)
真ちゃんなう!(プロフ) - この小説好きです!更新頑張ってください!! (2015年8月12日 14時) (レス) id: 883ad8778b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風蛍月 | 作成日時:2014年7月28日 20時