第3話「四聖襲来」その1 ページ12
ーーー数日前。
金鰲列島、九竜島。
黒麒麟「ーーーと、言うわけだ。九竜島の四聖よ。聞仲さまの頼みを聞き入れてはくれぬか?」
王魔「水くさい事を言わないで下さいよ、黒麒麟さま。
ぼくらは昔から聞仲さまにとてもかわいがってもらっています。
聞仲さまのためだったら、どんな力にでもなりましょうーーー」
*
は〜い、皆さんこんにちは〜!皆のアイドルAです☆
……え?違うって?まぁ、細かいことは気にしない!
………あれから、臨潼関を越えた私たちは、そのあとに続く四つの関所も順調に越えることができたの。
なんで順調だったかというと、妲己ちゃんや聞仲さんの刺客が来なかったからなんだって〜。
……まぁ、来たら来たで私が追い返してあげるんだけど。
………そんなこんなで、もうすぐ姫昌様の待つ西岐城に到着しま〜す!
長い道中、お疲れ様でした〜!
………って感じのことを言ってると、敵が襲ってくるっていうパターンが多いんだよね〜。
もしも敵が来ちゃったら、皆ごめんね〜。
黄明「ーーーよっし。最後の関所、椰經悗睫技越えた!これでついに俺らも西岐に着いたってわけか!!」
太公望「甘いのう、四大金剛!」
「「「!?」」」
最後の関所を超えて安心した様子の四大金剛に、太公望が釘を打つ。
太公望「妲己はともかく、聞仲がこのまま沈黙したままでおるとは思えぬ。
おそらくは、この辺りで仕掛けてこよう。」
「「「何っ!?」」」
言われた瞬間、驚きながら一斉に辺りを見回すが、仙道はおろか、動物すらいない、平和な風景だった。
黄明「なんだよ、誰もいねぇじゃねぇかよ!」
竜環「おどかさないでくださいよー太公望さん!!」
武吉「………………。」
四大金剛が太公望をなじる中、武吉だけは何かを考え込み、そしていきなり走り出した。
武吉「お師匠様、ぼくこの辺りを見てきますっ!!!」
A「わ〜、武吉君足速いな〜。流石、天然道士ってやつ?」
竜環「…………太公望さんのたわごとを信じてるのか?」
黄明「武吉っちゃんって、いいやつだよなー…。」
皆が、純粋で素直な武吉を褒める中ーーー
天化「でもさ師叔…あんたいつも偉そうにしてっけど…本当に強いさ?」
「「「「………………。」」」」
ーーー天化の言ってはいけないその一言で、場が凍りついた。
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信乃(プロフ) - 封神演義いいですよね!楊戩とかカッコいいし、天化もいい!更新ファイトデス (2017年5月21日 17時) (レス) id: 7cad6b70e5 (このIDを非表示/違反報告)
風蛍月(プロフ) - 真ちゃんなう!さん» コメありがとうございます! すみません、最近更新するの忘れてました← なるべく頑張ります! (2015年8月12日 15時) (レス) id: 4620f76b51 (このIDを非表示/違反報告)
真ちゃんなう!(プロフ) - この小説好きです!更新頑張ってください!! (2015年8月12日 14時) (レス) id: 883ad8778b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風蛍月 | 作成日時:2014年7月28日 20時