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出会い ページ6
普段一年生が使っている南棟の二階の会議室
コの字に並べられた長机
私たちと同じように各クラスから選ばれた2人の文化祭準備代表がすでにちらほらと着席していた
2-C
そう書かれた席に座ると、恭平は向かい側に座っていたあの子に嬉しそうに手を振った
「きっつ〜」
「なんや、A、羨ましんか？」
「そんなわけないやろ？」
私の方があの子よりずっと前から好きやったのになぁ
自分の中にある嫌な感情から逃げるように
恭平と彼女から目を逸らし、視線を隣に写すと1人の男の子と目が合う
白くて、座っていてもスタイルが良いことがわかる
パーマをかけた髪は少し長くて、
膝辺りまでまくられたシャツから長い腕が見える
見れば、彼は恭平の彼女と同じクラスらしい
綺麗な顔やなぁ
そんなことを思いながら視線を喋っている先生に向け直すと、その彼も前を向いたようだった
文化祭の会議が終わり、毎週水曜日の放課後に集まることが決まった
案の定、恭平と彼女は会議が終わってすぐ2人で教室から出て行ってしまった
わたしも帰ろ
先生に配られたプリントをまとめ教室を出た
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作者名：蛍 | 作成日時：2020年4月13日 15時
