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序章 ページ5
蒸し暑かった夏休みが終わって、
一緒に帰ることもなくなったわたしと恭平はあまり関わることもなくなった
親にも
「恭平くんとなんかあったん？」
と聞かれたけど、彼女ができたからと説明すると納得していた
恭平はあいかわらず、一年生のあの子と続いているようで。
そんなわたしと恭平がまた関わるようになったのは、文化祭準備の委員会の時だった
「高橋、三代〜」
長い全校集会が終わって大ちゃんに呼び出されたかと思えば
「やっとお前らの出番や。今日、文化祭委員あるから行ってきて」
そんな大ちゃんの急なお願いに、恭平は「だる〜」と言いつつも楽しみにしているようだった
「わっかりやす」
「なんかゆうた？」
恭平はコツンと肘でつつきながら、移動しよか、と私の前を歩く
いつのまにか抜かれてしまった背に時の流れの早さを感じる
さよなら、私の好きな人
ずっと好きだったよ
大きくなった恭平の後ろ姿に、今までの自分を重ねた
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作者名：蛍 | 作成日時：2020年4月13日 15時
