繋がり ページ4
月曜日のホームルーム
私のクラスの担任の大ちゃんこと西畑先生が黒板に係り決めの割り振りを書き始めた
「新学期やから、係決めよか」
「なあ大ちゃん、それ、誰でも一人ひとつやらなあかん？」
教室のどこからか誰かが聞くと
「まあそうやなあ、やってくたら皆んなが助かるけど」
何にしよっかなぁと考えていれば、斜め前の席から話しかけられる
「なぁ、A、文化祭代表なろや！一年に一回しか出番ないねんで？！」
正直、今恭平の近くにいることに気が引けたけれど。
何もつながりがなくなることが怖くて、
幼馴染としていれるなら、
「うん、ええよ」
まだマシかも。
「なら、高橋と三代、お前らふたりよろしくな」
大ちゃんからそう言われて、嬉しそうな恭平
「なんや、嬉しそうやね」
そう話しかければ
「彼女も文化祭代表になったらしいから、」
傷心に響く言葉
「なんで…ペアが私なん？」
「だってお前に気ぃつかわんでもええやん。幼馴染なんやし。」
何を今更？なんて顔で私を見る恭平
もう好きにならない、そう決めていたのに
面と向かって幼馴染なんて言われると
やっぱり、ちょっと、
「なんやそれ、傷つくわぁ」
笑っていえば
恭平も楽しそうに笑う
それでいんだ、決めたことなんやから
そう言い聞かせた
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作者名：蛍 | 作成日時：2020年4月13日 15時
