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それから少しの月日が経って、
季節はすっかり夏真っ只中になっている。
ジリジリと照りつける太陽と、騒々しく鳴く蝉。
『 いらっしゃいませ 』
相も変わらずこのカフェで働いている。
風「配達行ってきます」
丸「風雅、気ぃつけてなあ」
『いってらっしゃい』
自転車に跨り颯爽と木々を走り抜ける風雅くん。
丸「今年も熱中症に気をつける季節がやってきたなあ、
体調悪なったらすぐ言うんやでっ！」
『分かってますっ』
店長もずっと元気でお店も繁盛している。
珈琲の豆の香りが充満していて、
その中で偶に生クリームの甘い香りも鼻を掠める。
私はこの場所が好きだ。
あれから�霤弔気鵑砲浪颪辰討覆ぁ�
デリバリーの注文が入ることも無くなったし、
風雅くんも最近は会っていないようだ。
次第に気にしないようになっていった。
人間の脳というのは都合よく出来ているんだな。
「すみませーん」
『あっ、すぐ向かいますっ』
忙しさに紛れてやがて消えていく。
『アイスコーヒー2つとバニラアイスですね、』
時々こんな声が聞こえてくることもある。
＿それでは、続いてジャニーズWESTの皆さんです！
店に設置されてるテレビから発音の良いアナウンサーさんの声。
「私、小瀧望くんめっちゃ好きなんだよね」
「え、わかる。自分は流星くんだなあ」
ファンと思われる女子高生の会話。
元気にしてるかな、なんて考えなくもない。
．
続く (更新停止中)
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作者名：花音 | 作成日時：2021年6月6日 15時
