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それからそのブランコに座ったまま、
くだらない話をしていたら、いつの間にか太陽は沈んでいた。
大阪なのに星と月が綺麗に輝いている。
小｢流石に夜は寒いな｣
��｢息白いで、ほらみてっ｣
小学生か、とツッコむ望の後ろであっ、と誰かの声を上げた。
さすがにはしゃぎすぎた？ファンの子やろか
小｢Aちゃんやん｣
『え、私の名前…』
平然と望の口から出たその名前に驚きながらも、
なんだか嬉しくて。
小｢ええ名前やんか｣
『え、いや、でもなんで知ってるんですか』
小｢名札見た｣
『そ、そうですか、あっごめんなさい、邪魔してしまって。失礼します。』
��｢待って！！｣
いそいそと立ち去ろうとするAさんの腕をこれでもかってくらい掴んで引き止めた。
考えるよりも先に動いてたってこういうことなんやろうな。
��｢…今日突然訪ねちゃってごめんな｣
『いえいえ、全然』
��｢あの…えっと、暗いし、送ってこか？｣
俺はどうしてこうテンパると大胆な行動に出てしまうんやろ。
ふと視界に入った望はうんうんと頷いていた。
望的には正解やったんやな。
Aさんは少し考えてから、お願いしますと
ふんわり笑った。
小｢じゃ、俺先帰ってるから｣
ヒラヒラと手を振って歩いていく望はやっぱりイケメンやった。
とはいえ、ここからは二人で歩いていかないと。
緊張して、緊張して、上手く話題が見つからへん。
��｢さ、寒い、ですね、｣
．
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作者名：花音 | 作成日時：2021年6月6日 15時
