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「こいちゃん、ちょっといいかい?」


ミーティング前。ソファーに座ってシフト合わせをしていると、
一二三が控えめに声をかけてきた。

手元には、何やら小包。

差し出された物を受け取り、パッケージを確認する。


『これ......駅前のやつだよね?』


シンジュクでも一際行列が目立つ、評判のお菓子だ。


「そうだよ。この間のお礼もかねてなんだけど......貰ってくれるかい?」


てっきり女の子用かと思ったけど、どうやら私宛てらしい。


『わざわざ俺に?』


つい驚いて問いかけると、彼は少し照れくさそうに笑った。


「甘いものが好きだって、この間女の子に話していたのを聞いたからね」


すごい。店に来る女の子のサーチならまだしも、仕事仲間の私の好みまで把握しているとは。
No.1、侮れない。


『ありがとう、家でゆっくり食べるね』

素直に礼を返し、ちょっとした嬉しさに笑顔がこぼれる。


やっぱりすごいな、一二三は。私も見習わないと。








「いやいやいや、これはマジチョ〜ヤバいやつっしょ」


やっとの思いで手に入れた小さな小包を片手に、今更うんうんと一人嘆く声はシンジュクの街に溶けていく。

行列並んで勝ち取ったお菓子を、男にプレゼントする俺っちって......

いやでも、こいちゃんは甘いの好きって聞いたし。


きっと彼なら、少し戸惑いながらも受け取ってくれるはずだ。



「......ぅし」


今更どうにかできるものでもない。

最悪、独歩の口に入れればよし。


それにやっぱり、こいちゃんへのお礼は香水とかよりも
お菓子とか......何かなんとなく、そんな感じだ。




ちょっぴり緊張感をおぼえながら、俺は歌舞伎町にある職場に足を向けた。






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あかつき(プロフ) - ぽぴらさん» わー!!お返事遅くなってすいません。。えっ!びっくりです!笑嬉しいです…!笑あとこいちゃんめっちゃかわいかたかっこいいです、、、。 楽しみにしてます〜〜!! (2020年4月25日 21時) (レス) id: 15e64c1d44 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぴら(プロフ) - あかつきさん» コメントありがとうございます。拙い文ですが、そんな風に言っていただけてとても光栄です!実はあかつきさんの作品、閲覧させていただいてます笑 乱数の妹ちゃん、凄くかわいいなぁと思いながら読んでます(''*) 更新頑張ります〜! (2020年4月11日 2時) (レス) id: 7328f92863 (このIDを非表示/違反報告)
あかつき(プロフ) - 感想失礼します。すごく面白いです。一つ一つの描写だったりが上手で読んでいて楽しいです。私も小説を書いているのですが、文才が追い付かず、本当に尊敬しています。これからも更新楽しみにしています。 (2020年4月11日 1時) (レス) id: 15e64c1d44 (このIDを非表示/違反報告)
梓 桜 。(プロフ) - お忙しい中わざわざお返事頂けるなんて恐縮です( ; ; )このご時世ですから落ち着かれている時にゆっくり更新で構いません!更新ありがとうございます。゚(゚´▽`゚)゚。 (2020年4月4日 2時) (レス) id: f31cec74f3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぴら(プロフ) - 梓 桜 。さん» コメントありがとうございます。そんなふうに言っていただけて嬉しい限りです(´˘`*) 遅筆ですが、気長に更新待ってくださるとありがたいです、これからもよろしくお願いします´_ _) (2020年4月3日 13時) (レス) id: d4ba406946 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽぴら | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年2月18日 2時

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