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修学旅行 ページ8

俺と国見はあれからよく会うようになった。

とは言っても九州と東北ではかなりの距離があるので、頻繁に会うことは難しく、数ヶ月に1度会う程度だ。

しかし、

国見「あれ、夏目?」
夏目「え、国見!?なんでここに!?」
国見「修学旅行。」

今日は予想外のところで再会した。

田沼「誰だ?」
夏目「ああ、そっか、田沼達はあったことないもんな。こいつは国見英。俺が視えることを知っている友人だよ。国見、こっちは田沼でこっちがタキだ。国見と同じで二人とも俺が視えることは知ってる友人だ。」

そう紹介すると互いに頭を下げながら再度お互い自己紹介をしあう田沼達に自然と口角が上がる。

田沼「それにしても、国見、夏目にそっくりだな。」
タキ「あ、たしかになんか雰囲気がちょっと似てるかも!」
国見「え、俺こんなにひょろひょろしてない……」
夏目「聞こえてるぞ。」

あからさまに怪訝そうに顔を歪めた国見を睨むと冗談だよ、と返ってくる。
その様子を見て田沼とタキがクスリと笑みをこぼした。

国見「この2人は知ってるだけ?それとも視えるの?」
夏目「田沼は少しだけ視えるかな。昔の国見と同じ感じだ。」
田沼「とういうことは、夏目と同じで国見は視えるタイプなのか?」

田沼の質問に対して国見は小さく頷いて肯定を示す。

国見「ある妖の死に際を見送って以降、夏目みたいにはっきり視えるようになった。」

そして、国見はそう淡々と告げた。
そんな国見の言葉に田沼とタキが息を飲んだのが俺にもわかった。

夏目「……国見。」

言っていいのか、と問うような目線を送れば、国見は目を閉じて

国見「夏目の友人なんだろ。別に隠す必要も無いし。」

とやはり淡々としたような口調で告げる。

俺の友人だから。
そんな理由だけで国見は自分の心の中にある大切な思い出である山内Aさんのことを田沼達に話してくれた。
それが、俺はひどく嬉しく思えた。

タキ「修学旅行って言ってたけど、国見君はどこに住んでるの?」
国見「宮城。」
田沼・タキ「「宮城!?」」

思いの外遠い地名が出てきて2人が目を見開く。

「おーい!国見!何してんだよー!」
国見「ごめん、すぐ行くよ。……今日はこの近くのホテルに泊まるんだ。後で夏目の家に寄っていい?」
夏目「え、ああ。でも抜け出して大丈夫なのか?」
国見「大丈夫。らっきょに何とかさせるから。」
夏目「らっきょって……」

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星屑(プロフ) - 花楓さん» コメントありがとうございます!風邪をひくので服きてください!!3月の頭には更新できるように頑張ります!!! (2019年2月27日 23時) (レス) id: 64e74c6b8a (このIDを非表示/違反報告)
花楓(プロフ) - 続きを全裸待機してます!!!!! (2019年2月16日 14時) (レス) id: b8400c6b71 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - ノルンさん» 先月は少しバタバタしていて全然更新できなかったので今月は少しでも多く更新していけたらな、と思っています。 (2018年11月4日 13時) (レス) id: 64e74c6b8a (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - わーい! 有難うございます!お待ちしております(`・ω・´)ゞ (2018年10月30日 22時) (レス) id: 265a916812 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - ノルンさん» こちらにもコメントくださりありがとうございます!来月……来月中にはきっと更新しますのでしばしお待ちください!! (2018年10月30日 21時) (レス) id: 64e74c6b8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星屑 | 作成日時:2018年4月28日 10時

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