女王58 ページ10
夢主side
蛍と忠が部室へと向かう一方、私は途中で別れて下校するために昇降口へと向かっていた。
A「……え?」
しかし、私の下駄箱にぎっちりと詰め込まれていたのはまさかのお菓子。
時折手紙が入っているけれど、中身を見るのは怖いのでそのまま捨てている。
以前、蛍に「リーダーって時々えげつないよね」と言われたけれど手紙での脅しなんていじめの定番じゃない。そんな怖いもの見れるわけないでしょうが。
A(でも流石にお菓子は捨てられないよね……)
ゴミ箱に捨てるにしては量が多いし、未開封のお菓子を捨てるのも勿体ない。
そして何より珍しく悪意のない贈り物!(※いつも悪意はありません。)
事務室で紙袋を貰ってお菓子を移していくと、どうやって入れていたのか紙袋ひとつでは入り切らず、もう一度事務室で紙袋を貰うこととなった。
なんとか2つの紙袋にお菓子を詰め込めばようやく自分の下足が見えるようになった。
あと、2つ折りの手紙もお菓子の隙間から出てきた。
A(女王様に不快な思いをさせてすみませんでしたって、なんのことだろ?)
全く身に覚えのないその文章に、そうだ、困った時は蛍に相談しよう!という軽い気持ちと蛍が好きなバレーボールの部室を見てみたいという好奇心から来た道を戻り、行ったことのない部室棟へと足を進める。
A(……あ、あった、男子バレーボール部。)
意外にあっさりと見つけられた男子バレーボール部の部室へと向かい、少し開いているドアを軽くノックしてから
A「蛍居ますか。」
と声をかけたら、何故か蛍がロッカーに頭を強打していた。
しかし、驚く間もなく部室から
田中「うぉぉぉ!?じょ、女子がきとるぅううう!!?」
という叫びが聞こえ、そちらを見遣ればスポーツ刈りの怖そうな人がこっちをガン見してきてる。
A(……あ、むり。怖い。)
と、即座に目をそらし、
A「……蛍、大丈夫?」
その先輩を見なかったことにした。
だって怖いんだもの。
月島「……大丈夫。」
A「……なら、いいけど……あ、今いい?」
月島「……内容によるけど。」
蛍のいう内容というのは仮にブルーアイの話だったら無理だということだろう。だが、今回はブルーアイのことではないのでこのまま本題に入ってもいいだろう。
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星屑(プロフ) - おしるこぉさん» コメントありがとうございます!そうです、彼こそがシスコンを極めた勘違い体質の兄です(キリッ) (2019年2月27日 22時) (レス) id: 64e74c6b8a (このIDを非表示/違反報告)
おしるこぉ - 優人さん…………シスコンじゃねぇかッッッ(真顔) (2019年1月24日 19時) (レス) id: 4bcefc2029 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - ☆AZUSA☆さん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けたなら書き手としても嬉しい限りです。これからもどんどん勘違いが加速していきます(笑) (2018年11月24日 11時) (レス) id: 64e74c6b8a (このIDを非表示/違反報告)
☆AZUSA☆(プロフ) - 初コメです!兄妹のやり取りがア○ジャッシュみたいで面白いです笑 (2018年11月7日 20時) (レス) id: a8b54384e2 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - 後ろのメリーさんさん» 応援の言葉ありがとうございます!毎日待ち遠しく思ってくださるなんて……!書き手としてはこの上なく嬉しいです!たくさん更新できるように頑張ります! (2018年9月29日 21時) (レス) id: 64e74c6b8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星屑 | 作成日時:2018年3月27日 20時