女王91 ページ43
A「……なんで『血の華』がここに来てる？」
？「あ、どうも。」
アジトに着くなりソファに寝転んでいる人物を見つけてため息をつく。
？「仕方ないじゃないっすか。この辺りの管轄俺なんで。」
A「……はぁ。コーヒーでいい？」
？「全部入りで。」
A「わかった。」
未だ蛍達が顔を顰めている中、私はキッチンへとコーヒーをいれにいく。
『血の華』というのは、とある組織の名称だ。
表と裏の間の組織。
裏を裁く役人のようなものだ。
警察では処理できなかった裏の犯罪や、裏のルールを破った者に私的な制裁を加える組織。
彼らはあくまで裏でも表でもない人間として、裁く立場にある。
A「……全く、『中立』としてここに入り浸るのはどうなんだ？……国見。」
国見「仕方ないじゃないですかー。俺たちはブルーアイの『派生グループ』みたいなものですし。」
ソファの前に立つ机に、コーヒーカップを置けば気だるそうにその体を起こした国見。
15歳でありながらもひと区域を任される彼の実力はかなりのものだ。
国見「それに、今日は一応仕事できてますよ。」
そう言って1口コーヒーを啜った国見。
私はその言葉に片眉をあげた。
え、どうしよう。なにかルールに触れるようなことしたっけ？
いや、それともほかのメンバーが何かやらかした？
A(……え、制裁になったりしたら私死ぬ……)
国見「Aさん、この前どこにも属さない不良達仲間に入れたでしょ？そいつらがちゃんと反省してるかの確認ですよ。一応こっち(血の華)にも報告きてたんで。」
A「……そう。」
国見が言っているのは多分、先日の一般人を含め、ブルーアイのメンバーも何人か被害を受けた暴行事件のことだろう。
確かブルーアイが捕まえたときにはすでに忠が血の華に連絡しており、私が仲間にしてしまったために、蛍が彼らをここ(ブルーアイ)で保護観察するということにして、血の華の制裁を無しにしてもらったのだ。
しかし、報告が上がっている以上、国見は立場的にちゃんと表の人間に怪我をさせたことやそのほかの身勝手な抗争に関してちゃんと反省し、ここブルーアイに貢献しているかを確認する必要がある。
そして、国見の目から見てそれが規定よりも足りないと判断された場合、すぐさま処刑という名の制裁が始まることとなる。
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星屑(プロフ) - おしるこぉさん» コメントありがとうございます！そうです、彼こそがシスコンを極めた勘違い体質の兄です(キリッ) (2019年2月27日 22時) (
レス) id: 64e74c6b8a (このIDを非表示/違反報告)
おしるこぉ - 優人さん…………シスコンじゃねぇかｯｯｯ(真顔) (2019年1月24日 19時) (レス) id: 4bcefc2029 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - ☆AZUSA☆さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けたなら書き手としても嬉しい限りです。これからもどんどん勘違いが加速していきます(笑) (2018年11月24日 11時) (レス) id: 64e74c6b8a (このIDを非表示/違反報告)
☆AZUSA☆(プロフ) - 初コメです！兄妹のやり取りがア○ジャッシュみたいで面白いです笑 (2018年11月7日 20時) (レス) id: a8b54384e2 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - 後ろのメリーさんさん» 応援の言葉ありがとうございます！毎日待ち遠しく思ってくださるなんて……！書き手としてはこの上なく嬉しいです！たくさん更新できるように頑張ります！ (2018年9月29日 21時) (レス) id: 64e74c6b8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星屑 | 作成日時：2018年3月27日 20時
