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女王90 ページ42

清水先輩は家が近いということで早い段階で分かれ道に逸れてしまった。
菅原先輩は先に行ってしまっているし、蛍と忠は主将さんに捕まっている。
日向君は私より後ろでそわそわとしているし、影山君は菅原さんを追いかけて先に走っていってしまっている。

……つまり、話せる人がいない。
スポーツ刈りの人は怖いからまず私が話しかけられない。無理。

A(……完全ぼっち……)

清水先輩戻ってきて。
なんて女神様におこがましいことを思っていると

月島「なんでリーダーこんな後ろにいるのさ。」
A「蛍、忠……」

ようやく主将さんから解放されたらしい2人が私のいる所まで来てくれていた。
主将さんは菅原さんを見つけたらしく、スポーツ刈りの先輩や日向くんと一緒に名前を呼んでいる。

A「試合お疲れ様。」
山口「負けちゃったけどね。」

と苦笑気味に頬をかく忠。
蛍も勝敗を気にしているのか、若干ムスッとしている。

A「でもこれで心強い味方がいることがわかったし……火曜日の練習試合、楽しみだね。」
月島「……リーダーは見にこないの?」
A「……私部外者。」
山口「楠木さんと森田君が確か青葉城西の生徒だったよね?」
月島「じゃあ、その2人に案内して貰えばいいデショ。」

一応他校だから見に行くの辞めておこうと思ったのに……
まあ、でも青葉城西2人の予定が良かったら、見に行くのもいいかもしれない。

田中「ほら月島達も。大地さんのおごりだぜ。あ、女王様のもあるんで!!」
山口「あ、ありがとうございます!」
月島「……別に僕いらないんですケド。」
A「……ありがとうございます。」

坂ノ下商店でみんなが立ち止まっていると思えば主将さんが私の分も含めて皆の肉まんを買ってくれていた。
部員はまだしも私は部外者なのになんだか申し訳ない。

今度バレー部に何か差し入れしよう。

そのあとは影山君と主将さん、菅原先輩はポジションを決めるために坂ノ下商店に残っていたが、ほかのメンバーはその場で解散となり、私も蛍達も帰路につくことになった。
帰路と言っても行く先はブルーアイのアジトであるあの廃墟だけど。

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星屑(プロフ) - おしるこぉさん» コメントありがとうございます!そうです、彼こそがシスコンを極めた勘違い体質の兄です(キリッ) (2019年2月27日 22時) (レス) id: 64e74c6b8a (このIDを非表示/違反報告)
おしるこぉ - 優人さん…………シスコンじゃねぇかッッッ(真顔) (2019年1月24日 19時) (レス) id: 4bcefc2029 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - ☆AZUSA☆さん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けたなら書き手としても嬉しい限りです。これからもどんどん勘違いが加速していきます(笑) (2018年11月24日 11時) (レス) id: 64e74c6b8a (このIDを非表示/違反報告)
☆AZUSA☆(プロフ) - 初コメです!兄妹のやり取りがア○ジャッシュみたいで面白いです笑 (2018年11月7日 20時) (レス) id: a8b54384e2 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - 後ろのメリーさんさん» 応援の言葉ありがとうございます!毎日待ち遠しく思ってくださるなんて……!書き手としてはこの上なく嬉しいです!たくさん更新できるように頑張ります! (2018年9月29日 21時) (レス) id: 64e74c6b8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星屑 | 作成日時:2018年3月27日 20時

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