【HQ】頼むから話を聞いてくれ2【月島蛍】

女王81 ページ33

月島「作戦変更。合流地点はBに変更。プランはCへ。」
『『『はい！』』』

兄と鉢合わせしないように本来通る予定だった道とは反対の道へと進んでいく。
とりあえず、ブルーアイのメンバーは誰も兄とは接触しない予定ではいたが、プランCは別。
足止めのために誰かが接触する計画であるプランCは兄に追いつかれる時間を少しでも稼ぐものだ。

A「……まさかこんなにも早く……」
月島「山口から連絡が無いのを見ると、山口が足止めに……？」

そう蛍が呟いたその時だった。

山口『……ツッキー！楠木さんが姿を消した！』
A「……なっ！？」

今話していた忠からの無線が入り、楠木との無線が繋がらなくなったのは。

A「……まずい。」
月島「……楠木さん、お兄さんに何かやる気だね。完全に。」

すでに遠回りをしようと、本来兄がいるであろう校門からかなり離れた場所に来てしまっている私たち。
楠木を止めるとなると、誰かが楠木を足止めしてくれないと間に合わない。

最悪の事態は、起こさないと信じていたい。けれど……

A「……兄さんのこと、1番怒ってるのは楠木なんだ……」
月島「緊急事態！ブルーアイのメンバーは楠木さんを止めろ！山口はお兄さんと合流しろ！楠木さんはお兄さんを殺す気かもしれない！」

私の言葉にすぐさま無線で指示を飛ばした蛍。それを確認して、私たちは来た道を戻り、最短ルートで校門へと向かった。

別に、兄のためじゃない。
だけど、

A「楠木っ……！」

楠木にはずっとブルーアイにいてほしいから。
だから、その手を汚さないでほしい。
そんな私のワガママだ。



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原作ではこの日(金曜日)が入部日初日で、この日の放課後に日向達とツッキー達が対面しますが、ストーリーの都合で入部日を早め、対面はすでに済んでいることとします。
ほかは大体原作通りに行きますので、ここだけ把握の程をお願いしますm(_ _)m

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