女王71 ページ23
どうやら、蛍も同じことを考えていたらしく、
月島「じゃあ、明日は第2体育館にいた方がいいかもね。校門で待ち伏せされる可能性もあるし、山口も僕もいるしね。先輩達には上手く説明しておく。」
と、蛍が放課後の対策をたててくれた。
それだけ乗り越えれば後はきっとなんとかなるだろう。
楠木「じゃあ、一応俺らは目立たないように烏野周辺で待機してますよ。姉貴に何かあったら本当に困りますし。……あ、もし、あんなクソな家に帰ろうなんて思うんでしたら今度はここに軟禁しますからね？」
A「……さらりと怖いこと言うなよ。」
ニコニコといい笑顔を向けながらさらりと軟禁発言をする楠木に蛍も「うわこいつやべぇ｣みたいな顔を向けている。
A「まあ、兄も『お前の兄だと思ってはいない』、『兄と呼ぶな』って言われたし……放っておいてくれるならそれが1番なんだけど……」
楠木「うわ、あのクソ野郎そんなこと言ったんすか？コンクリ詰めてきていいっすか？」
月島「甘いよそんなの。リーダーにそんなこと言うなんてじわじわと拷問して生まれてきたことを後悔させるべきだよ。」
A「……やらないでよ？」
楠木は相変わらず笑顔で、対する蛍は真顔で恐ろしいことをつらつらと言い並べていく。
やらないよね？冗談だよね？頼むから冗談って思わせて。
月島「リーダーの凄さをわからないやつなんてこの世に生きてる意味無いデショ。」
楠木「やっぱりそう思うっすよねー！」
A「いや待てそれは流石におかしいだろ。」
ああ、本気に思えてくる。だんだん2人が本気で言っているように思えてきた。勘弁して。
これ以上下手に何か言うと余計に火を煽ることになりそうで、何か他に話題を振れないかと咄嗟に辺りを見回す。
しかし、目に入ったのは壁掛け時計くらいで、時刻は2時半を示している。
A「……寝る。おやすみ。」
こうなったらもう話をぶった切って寝よう、という結論に至った私は戸惑っている様子の2人に一方的におやすみを言って改築により増やされた私の部屋へと足を進めた。
やっぱりこっち(アジト)の方が居心地がいいや。
そう実感したところで、私はすぐさま意識を手放した。
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星屑(プロフ) - おしるこぉさん» コメントありがとうございます！そうです、彼こそがシスコンを極めた勘違い体質の兄です(キリッ) (2019年2月27日 22時) (
レス) id: 64e74c6b8a (このIDを非表示/違反報告)
おしるこぉ - 優人さん…………シスコンじゃねぇかｯｯｯ(真顔) (2019年1月24日 19時) (レス) id: 4bcefc2029 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - ☆AZUSA☆さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けたなら書き手としても嬉しい限りです。これからもどんどん勘違いが加速していきます(笑) (2018年11月24日 11時) (レス) id: 64e74c6b8a (このIDを非表示/違反報告)
☆AZUSA☆(プロフ) - 初コメです！兄妹のやり取りがア○ジャッシュみたいで面白いです笑 (2018年11月7日 20時) (レス) id: a8b54384e2 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - 後ろのメリーさんさん» 応援の言葉ありがとうございます！毎日待ち遠しく思ってくださるなんて……！書き手としてはこの上なく嬉しいです！たくさん更新できるように頑張ります！ (2018年9月29日 21時) (レス) id: 64e74c6b8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星屑 | 作成日時：2018年3月27日 20時
