女王62 ページ14
A「……え、昔あのベランダにいた理由？」
貰ったお菓子をポリポリつまみながら、帰ってきた蛍を凝視する。
なぜそんなことを聞くのだろう、と首をかしげた。
月島「僕達とあった時、リーダーもまだ小学生だったのに、あそこにいたのがなんとなく気になって」
別にほかに深い意図はないと言う蛍に、「私あの時誘拐されてたの」とそのまま疑問に対する答えを言う。
月島「ふーん、誘拐ね……え、誘拐？」
A「うん、誘拐」
月島「え、嘘だよネ？」
A「ほんと」
特に気にしていないので淡々と答えを返すと、何故かため息をついた蛍。
あの時は誘拐されていたとは言え軟禁状態なだけで、縛られたりなどといった拘束は一切されていなかった。
そのため、ベランダにも出れた。多分小学生だからそこから逃げるとは思われていなかったのだろう。
ちなみに鉢植えを落としたのは最初は手が滑っただけだった。
なんの植物だろう、と見ようとしてそのままつるっと落とした。
しかし、そこで小学生の私はこの物音で気がついた大人が助けてくれるんじゃね？という安易な考えで残る鉢植え3つも落とした。
そうしたらなんとびっくり。
真下に人がいた。
A「……あれ(真下に人がいたの)はびっくりした」
月島「……(誘拐されたのを)びっくりしたで済まさないでくれる？」
しかし嬉しいことに不良どもが降りてこい！と言ってくれたので私は誘拐犯に対して降りて逃げ出した理由にあの不良たちを引き出すことが可能となった。
もし、逃走に失敗して誘拐犯に連れ戻されても「あのお兄さん達が降りろって言ったから」と言い訳するつもりで、そのベランダから飛び降りた。
そうしたら何故か不良たちは逃げ出すし、よくよく見たら同い年らしき子供たちがボコされているしでかなり驚いた気がする。
結局誘拐犯に連れ戻されることも無く、そのまま私は自分の家に帰ることが出来たのだ。
月島「その誘拐犯は捕まったわけ？」
A「え、ううん。ここにいる」
月島「はぁ！？」
楠木「若気の至りってやつっすね」
山口「楠木さん！？」
そう、ちなみに誘拐犯とはこのブルーアイの古株でもある楠木だ。
楠木「いや、あの時はあれが1番良いと思ったんすけど自力で家に帰っちゃうんですもん。流石に諦めましたよ」
A「あの時は家に帰らなきゃって思い込んでたからな」
そんな受け答えに蛍と忠がわけがわからないと言った表情を浮かべる。
それを見て言葉を発したのは私ではなく楠木だった。
楠木「姉貴は虐待されてたんすよ」
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星屑(プロフ) - おしるこぉさん» コメントありがとうございます！そうです、彼こそがシスコンを極めた勘違い体質の兄です(キリッ) (2019年2月27日 22時) (
レス) id: 64e74c6b8a (このIDを非表示/違反報告)
おしるこぉ - 優人さん…………シスコンじゃねぇかｯｯｯ(真顔) (2019年1月24日 19時) (レス) id: 4bcefc2029 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - ☆AZUSA☆さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けたなら書き手としても嬉しい限りです。これからもどんどん勘違いが加速していきます(笑) (2018年11月24日 11時) (レス) id: 64e74c6b8a (このIDを非表示/違反報告)
☆AZUSA☆(プロフ) - 初コメです！兄妹のやり取りがア○ジャッシュみたいで面白いです笑 (2018年11月7日 20時) (レス) id: a8b54384e2 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - 後ろのメリーさんさん» 応援の言葉ありがとうございます！毎日待ち遠しく思ってくださるなんて……！書き手としてはこの上なく嬉しいです！たくさん更新できるように頑張ります！ (2018年9月29日 21時) (レス) id: 64e74c6b8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星屑 | 作成日時：2018年3月27日 20時
