第106話 忘れません ページ10
アタシが江戸城から出て行った後、外には紫色の大蛇がさっきまで話していた慶喜の後をつけるように、最上階へと入って行った。マズイと直感した時に、城門が禍々しい結界を張られてしまい中に入れない。
⁇) Aさん…⁉︎
名前を呼ばれたので振り返ると、そこには…。
貴) か、桂⁉︎…に、坂本、高杉、トシ兄ぃ…総司⁈
どうして、ここにいるの⁈ 慶喜は敵対してるわけで…。
助ける必要ないじゃない。と言おうとすると、それを言うことを分かっていたかのように、坂本が「泣いとったんじゃ」と言った。それが本当なのかどうかも知らないアタシは、いきなり桂たちに会ったために、混乱しているようでその言葉を鵜呑みしてしまった。
貴) …じゃあ、アタシも行かせて。江戸城の事ならアタシがこの中で1番知っているから。
桂) いけません。そして……ごめんなさい。
振り返る前に、後頭部に激しい痛みを感じながら薄っすら見える景色に、必死に手を伸ばそうと努力するが、その途中で意識を手放してしまった。
ーーー桂sideーーー
彼女を抱えて、安全な場所へと運びそこへ下ろして「必ず帰ってきます」と一言言ってから、皆の所へと戻りました。
そのあと、私は………。Aさんとの約束を果たすことが出来ませんでした。
ごめんなさい…。そして、貴女の返事を聞かずに、死にたくはないのですが、それは無理なようです。貴女に迷惑ばかりをかけてすみませんでした。
ですが、私は貴女の事を忘れません。
辛いと思いますが、貴女も私の事を忘れないでいてくれませんか?
こんな自分勝手な願い事、聞いてくれますか?
八戸Aさん。
10人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
東雲大我(プロフ) - えっすん@厨ニ病さん» 最後までお付き合いいただきありがとうございます。な、泣きながらですか?!おお…そこまで感動作になるとは…。感動作(?)のつもりではなく、もう前作より悲しい作品書いてやろうって勢いが伝わって良かったです。文才無いのでヒヤヒヤしました(^^;; (2015年3月2日 4時) (レス) id: 8306ee9666 (このIDを非表示/違反報告)
えっすん@厨ニ病(プロフ) - お疲れさまでした!あいつら…面白ェ…のときから読んでます!最後の方は泣きながら読みました。次回も楽しみにしてます!本当にお疲れさまでした! (2015年3月1日 23時) (レス) id: a3394dd02e (このIDを非表示/違反報告)
東雲大我(プロフ) - ミルキィさん» 最後までお付き合いいただきありがとうございます。実はギンの容姿を載せようと考えております。イメージと違うな…とご期待に添えないかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。 (2015年2月26日 1時) (レス) id: 8306ee9666 (このIDを非表示/違反報告)
ミルキィ - この作品最高です!もうギンの立場とか涙がとまらなくて幸せになれて良かったです!お疲れ様でした! (2015年2月26日 0時) (レス) id: d1d8fb6e9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:東雲大我 | 作成日時:2015年2月10日 7時