検索窓
今日:2 hit、昨日:7 hit、合計:7,961 hit

第99話 気分転換 ページ3

江戸に着いて暫くの事だった。井伊に渡すものがあり、井伊がいるであろう最上階近くのとある部屋に向かうと、障子の奥から聞き覚えのある声が聞こえた。

高杉だった。

高杉はRockをしていた自分の行動が過ちで有った事に気づき、今度からは天歌(ヘブンズソング)の為に活動すると井伊に言うところまで聞いたのだが、そこで少し障子を開けると高杉から溢れ出る殺気に呆れてしまった。

貴) (もっとマシな嘘をつけないのかな…)

そう思っていると奥から慶喜が現れ、少し不気味に笑いながら坂本が高杉を呼ぶ時に使う「シンディ」と高杉を呼ぶと、高杉は慶喜のことを知っているようで驚いたようなリアクションをした。なんだ、知り合いだったのね。
そのあと、高杉がどうなったかなんて事は知らない。だって…もう、関係ないじゃない。

井伊に渡すものを渡して、江戸城に居た頃の部屋へと向かった。相変わらずだだっ広い部屋だったし、もう逃げもしないのに鉄格子はそのまま残っていた事に少し苛立ちを覚えた。

貴) 増えてる…。どんだけ出るのよ。

大江戸ヘブンフェスティバルへの参加する愛獲(アイドル) は簡単に数える事は出来るが、それは愛獲組(アイドルグループ)の話だ。一つの組(グループ)に5人分の履歴書の山。1人最低で3枚くらい、最大で5枚いくものもあった。
そんなに書かなくてもいいのにと思いなが1枚1枚全てに目を通す。

貴) ん?これって…。

手にした3枚くらいの紙には見覚えのある愛獲(アイドル)2人と、1人の志士(ロッカー)の顔があった。

貴) …何する気なの?

気になり、井伊に黙って外へと出て行った。見張りの奴には、気分転換に城下へ行ってくると伝えた。

第100話 知らないよ→←第98話 キスの味



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
設定タグ:桂小五郎 , 恋愛 , 幕末Rock
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

東雲大我(プロフ) - えっすん@厨ニ病さん» 最後までお付き合いいただきありがとうございます。な、泣きながらですか?!おお…そこまで感動作になるとは…。感動作(?)のつもりではなく、もう前作より悲しい作品書いてやろうって勢いが伝わって良かったです。文才無いのでヒヤヒヤしました(^^;; (2015年3月2日 4時) (レス) id: 8306ee9666 (このIDを非表示/違反報告)
えっすん@厨ニ病(プロフ) - お疲れさまでした!あいつら…面白ェ…のときから読んでます!最後の方は泣きながら読みました。次回も楽しみにしてます!本当にお疲れさまでした! (2015年3月1日 23時) (レス) id: a3394dd02e (このIDを非表示/違反報告)
東雲大我(プロフ) - ミルキィさん» 最後までお付き合いいただきありがとうございます。実はギンの容姿を載せようと考えております。イメージと違うな…とご期待に添えないかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。 (2015年2月26日 1時) (レス) id: 8306ee9666 (このIDを非表示/違反報告)
ミルキィ - この作品最高です!もうギンの立場とか涙がとまらなくて幸せになれて良かったです!お疲れ様でした! (2015年2月26日 0時) (レス) id: d1d8fb6e9e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:東雲大我 | 作成日時:2015年2月10日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。