役人志士(ヤクニンロッカー)3

第108話 大好き ページ12

…あれ？なんか、いきなり桂に光が直撃したと思ったら、桂が消えているんですが…。

貴) なんか、置いてかれてる気分。

1人になった。どうでもいい。疲れた。眠い。泣き疲れたってやつ？それにしても、冷たかったな。桂の体。
その感覚は消える事はないだろう。というか、消したくても消えないだろう。あの冷たさは、人が死んだ時の冷たさだ。
さっきの光は、きっと桂を迎えに来たに違いない。もう、会えないんだ。まだ好きだと返事をしていないのに。まだ、謝ってないのに。

貴) どうして…返事する前にいなくなるの。

⁇) いなくなってませんよ。遅くなってすみません。Aさん。

誰かに抱きしめられた。優しい声とは反対に、早く動く心臓の音。もしかしてと思い顔を上げるとそこには、天に召されたと思っていた桂がそこにいた。

貴) か、桂…っ！

伝わってくる体温を確認した後、顔、腕、胴体というか順番でペタペタと触る。

貴) い、生きてる…っ‼︎よかった…。

桂) 待たせてしまって、すみません。さて、お返事を聞かせていただけませんか？
私は、貴女がなんと言おうと…諦めませんからね？

生意気。
そう言って振ってやろうかと思ったのは内緒。

貴) 今までの、皆への態度を…許してくれる？

桂) 許すも何も…私達の所為ですので。

貴) じゃあ…！大好き‼︎初めて会った時から、貴方の事が大好きです‼︎






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総司) なーんか、いい雰囲気だね。メガネくんのクセに…。

土方) 総司。いくらAが好きだったからとはいえ、Aがお前を選ばなければ意味がないだろう？

坂本) Aが戻って来たぜよーー‼︎

高杉) …後で、謝らねぇとな。

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