幼馴染は…【草津錦史郎】Part3

#147 罪悪感 ページ49

貴) よーし、ビラも配り終わったし、アツシの所に行きますかー

人通りの少ない校舎裏で休憩。缶コーヒーをイオに投げ渡す。私はミネラルウォーターを買って飲み忘れていた貧血防止の薬を飲んだ。

鳴子) 早く戻って、接客をしなければ……賞金は私達の手に入るように！

貴) やっぱりお金には抜かりないな。あのマス研が賞金出すって言ったから盛り上がってるけど、生徒会から許可得たのか？

鳴子) どうなんでしょうか。会長からは何か聞いていますか？

貴) いや、何も聞いてない。というか、いま不機嫌。話しかけても聞く耳持たない。

ただカレーを作っているだけなのに、何だか悪い事をしているような気分になる。カレーは好きだが、よく分からない罪悪感がある。


鳴子) ……どうかしましたか？そんな難しい顔をして。

貴) いや、何でもない。じゃあ、お互い頑張ろうね。

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