幼馴染は…【草津錦史郎】Part3

#145 旦那さん ページ47

文化祭当日

ヒーローカレーと称してアツシの作ったカレーを売ると言うことになっている為、店を出す前にアツシの作ったカレーを皆で食べていた。ユモトは初めてカレーを食べた子供のように食べていた。見ているこっちが親になった気分だった。

こうやって顔を合わせて、今日あった出来事を話したり、今度の休みに遊びかぞくでたくわ家族で卓を囲むってこういう事なのかな。と自分なりに考えていた。私もいつかは実際に体験することなんだなんて夢を見ながらカレーを口に運ぶ。そう言えば、私の旦那さんは誰だろう。｢家族で卓を囲む｣なんて言ってるけど、肝心の旦那さんは？

カレーを食べながら考えていた。

ふと浮かんできたのは、我が子を見ながら柔らかくフワリと笑うキンシロウの姿……って、キンシロウ！？
顔が熱くなっていくのを感じていると、アツシが辛かったのかと心配して水をくれた。

鬼怒川) 辛いの苦手だったっけ？

貴) いや、考え事してた。

由布院) お前の服装？

貴) それもある……のか？

鳴子) ダメでしたか？先輩にメイド服を着させて、集客率を増やす作戦は……

貴) いや、どうせ変身しても服はそのままだから、いいよ？

イオの作戦的にはいいんだけどね……スカートが短い所を除けば。

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