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第87話 嫌いだったのに ページ8

この状態を俺じゃなく沖田ファンや新選組ファンが体験したら失神するだろうが、俺には苦でしかない。早く起こさないとと思うのだが、もしかしたら井伊の術がまだ抜けてないって言ってたし、昨日はあんまり寝れてないのか?
仕方なく俺はそのままにしてただ時間が経つのを待つだけだった。

貴) 本当に綺麗な顔だよな…

長いまつ毛に白い肌…ここまで綺麗なんだと改めて思う。前は月明かりを頼りに見てたが、今は隙間から入ってくる日光で見ることができる

沖田) ん…むぅ……。A……。

は⁉︎お、俺⁉︎い、今…俺の事呼んだ?
沖田は起きていない。ただの寝言のようだ。どんな夢見てんだよ…。なんともまあ、心臓に悪い。だけど…

貴) 名前で呼ばれると嬉しいもんだな。

最近俺を名前で呼ぶようになった沖田。前も呼んでいたが、それはただ呼んでいただけにしかきこえなかった。俺が面白いから名前は覚えようとしてたんだと思う。
だんだん俺の右肩に限界が来たようで、沖田を起こすことにした。
だが、心の片隅には「このまま沖田を見ていたい」なんていう思いがあった。もうすぐ6時になる為片隅の感情を抑えて起こすことにした。

貴) おい、アホ毛。起きろ、体操に遅れるぞ

起きる気配がない。頭を叩く、頬を引っ張る、耳元で叫ぶ、体をゆする…どんだけ熟睡してんだよ。全然起きねぇ…。俺は一旦そこから離れようと腰を浮かそうとするが、上がらなかった。よく見ると沖田の手が俺の着ている服を掴んでいた。俺は沖田を起こすことを諦め、そのままの体制で誰かが来るのを待っていた。
だが、嬉しいことでもあった。こいつの顔をもう少しだけだが、見ることが出来るから。
胸が締め付けられるような感覚がある、これは嬉しさ故の感覚なのかもしれない。

貴) このまま、誰も来ないといいのに。

いつの間にか沖田といるこの空間が心地よくなってきた。沖田のことは嫌いだったのにな…。

第88話 離れろ→←第86話 にやけ



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設定タグ:幕末Rock , 恋愛 , 妄想   
作品ジャンル:アニメ
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(*^^*) - とても面白いです!やっとくっついてくれましたね♪次も楽しみにしてます (2014年9月3日 20時) (レス) id: 29fcbc05a1 (このIDを非表示/違反報告)
東雲大我(プロフ) - emiliaさん» そうですね…。今、話を考えていたりするんですけど、とにかく振りまわされますよ^ ^ 楽しみにしててくださいね。コメントありがとうございます。 (2014年9月2日 21時) (レス) id: c5646e003c (このIDを非表示/違反報告)
emilia(プロフ) - やっとくっつきましたね♪続きが気になります、これからも更新頑張ってください!楽しみに待っています!!!(*≧∀≦*) (2014年9月2日 7時) (レス) id: 3ae1f74151 (このIDを非表示/違反報告)
東雲大我(プロフ) - 自由さん» マ、マジですか…!感謝するのはこちらの方です。何度も読み返してくれるのはとても嬉しいです。ありがとうございます!!もっと幕末Rockが好きになるように頑張ります!!! (2014年8月31日 19時) (レス) id: e055650e7e (このIDを非表示/違反報告)
自由 - ありがとうございます! 貴女の小説のおかげで、幕末ROCKがもっと好きになりました!!感謝してもしきれないです!とても面白い作品で、暇があれば何度も読み返しちゃいます!!続き楽しみにしています、更新がんばってください!! (2014年8月31日 17時) (レス) id: 933404ffa7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:東雲大我 | 作成日時:2014年8月23日 7時

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