第86話 にやけ ページ7
朝からにやけが止まらない。俺が手にしている紙に土方の丁寧な字で「よろしく頼む」と書かれている文章を何度も読んでいた。
沖田) そんなにニヤニヤして、何かいいことあった?すごく気持ち悪いよ。
貴) おはようございます。最後の一言は余計だぞ、このアホ毛。
沖田) だから、僕はアホ毛じゃないから。
土方) 早いな2人とも。まだ5時前だぞ?
土方が来たので挨拶をする。約一時間もあの文章を読み返していたのかと感じると、それほど嬉しかったという事がよくわかった。
沖田) そんなこと言ってる土方さんも、あと1時間も寝れるのに、何かあったんですか?
資料の処理をしていたらしい。ちなみに起きたのは俺と同じく4時。そこから紙とにらめっこだなんて…朝早くお疲れ様です。
土方は部屋に戻って続きをするらしく、手伝うと言うと大丈夫だと言われた。
土方) Aは総司といてくれないか?
井伊の術がまだ抜けてないみたいなんだ。
俺は返事をすると土方は部屋へと戻って行った。とりあえず沖田を俺の部屋に入れた。
中庭が見える窓がある壁にもたれるように、沖田を座らせ、その隣に俺が座った。
沖田) まだ時間があるのに、もう着替えてるんだね。
貴) さらしを巻くのに時間かかんだよ。
でも最近はそれに慣れてきたのか前よりも早く巻けるようになった。
貴) んで、井伊の野郎の術はまだ抜けてねぇのか。咳は止まったんだよな?
沖田) そうなんだけどね…。昨日から息苦しくて仕方ないんだよね。胸が締め付けられるっていうか…。
今は平気のようだが、夜中に不整脈が起こったらしい。これやばいんじゃねぇの?
貴) 大丈夫なのかよ、起きてて…って、寝てるし!
スースーと寝息をたてて寝ていた。なんだよ、気持ち良く寝てんじゃねぇか。俺は着ていた隊服の上着を脱いで沖田にかけた。
何分かすると右肩に少し重みを感じた。沖田の頭が俺の肩に乗っていたのだ。俺の肩を枕にして寝るな‼︎
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(*^^*) - とても面白いです!やっとくっついてくれましたね♪次も楽しみにしてます (2014年9月3日 20時) (レス) id: 29fcbc05a1 (このIDを非表示/違反報告)
東雲大我(プロフ) - emiliaさん» そうですね…。今、話を考えていたりするんですけど、とにかく振りまわされますよ^ ^ 楽しみにしててくださいね。コメントありがとうございます。 (2014年9月2日 21時) (レス) id: c5646e003c (このIDを非表示/違反報告)
emilia(プロフ) - やっとくっつきましたね♪続きが気になります、これからも更新頑張ってください!楽しみに待っています!!!(*≧∀≦*) (2014年9月2日 7時) (レス) id: 3ae1f74151 (このIDを非表示/違反報告)
東雲大我(プロフ) - 自由さん» マ、マジですか…!感謝するのはこちらの方です。何度も読み返してくれるのはとても嬉しいです。ありがとうございます!!もっと幕末Rockが好きになるように頑張ります!!! (2014年8月31日 19時) (レス) id: e055650e7e (このIDを非表示/違反報告)
自由 - ありがとうございます! 貴女の小説のおかげで、幕末ROCKがもっと好きになりました!!感謝してもしきれないです!とても面白い作品で、暇があれば何度も読み返しちゃいます!!続き楽しみにしています、更新がんばってください!! (2014年8月31日 17時) (レス) id: 933404ffa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東雲大我 | 作成日時:2014年8月23日 7時