第124話 辞めちまえ ー高杉sideー ページ47
Aがフラフラと立ち上がり、俺達を見た。
貴) ますくっちーずの最初の雷舞の時から頭痛がしたんだ。それからも、雷舞をする機会が増えてきて嬉しかったのに…演奏を聴けば聴くほど酷くなってさ。俺の耳は天歌(ヘブンズソング)と不協和音を拒絶して、頭痛を起こすんだ。Rockを歌っている龍馬達の音楽に不協和音なんてない。原因不明の頭痛は酷くなる一方で、頭痛薬もとうとう強めのものになっちまって、それがないと聴けないようになっちまった
悲しそうに笑いながら言うと沖田はAの前に立ちAの両肩を掴んだ。
総司) なんで教えてくれなかったの?
貴) 原因不明なんだから仕方ないだろ‼︎
Aの声がよく響いた。沖田の手を払い、疲れたのかわからないが椅子に座り話を進める。聞いてみると俺達の演奏に対する恐怖心があったことを話してくれたが、Aが泣きながら言った言葉に怒りをおぼえた。
貴) お前等はニセモノだ。あの時の5人はどこに行ったんだろうな…。そんな舞台慣れしたような演奏して楽しい?お前等みたいな奴等は…
Rockなんて辞めちまえ‼︎‼︎
高杉) テメェ!もういっぺん言ってみやがれ‼︎
俺はAの胸倉を掴む。ボロい甚平を着ていた為か少しだけ布の切れるような音がした。Aの体は軽く、すぐに持ち上がった。それを見た龍馬と桂さんは俺を止め、俺に対しての怒りがある沖田を土方が止めた。
Aを離し、俺はAを睨んだ。
ゴメン…と小さく聞こえたと思いきや、そこからAが走って出て行ってしまった。
そうなると雷舞どころではなくなるので、弥太郎に頼んで雷舞を明日の大きな雷舞と同じ日にしたもらった。Aをいくら探しても、この日にAの姿を見ることはなかった。
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(*^^*) - とても面白いです!やっとくっついてくれましたね♪次も楽しみにしてます (2014年9月3日 20時) (レス) id: 29fcbc05a1 (このIDを非表示/違反報告)
東雲大我(プロフ) - emiliaさん» そうですね…。今、話を考えていたりするんですけど、とにかく振りまわされますよ^ ^ 楽しみにしててくださいね。コメントありがとうございます。 (2014年9月2日 21時) (レス) id: c5646e003c (このIDを非表示/違反報告)
emilia(プロフ) - やっとくっつきましたね♪続きが気になります、これからも更新頑張ってください!楽しみに待っています!!!(*≧∀≦*) (2014年9月2日 7時) (レス) id: 3ae1f74151 (このIDを非表示/違反報告)
東雲大我(プロフ) - 自由さん» マ、マジですか…!感謝するのはこちらの方です。何度も読み返してくれるのはとても嬉しいです。ありがとうございます!!もっと幕末Rockが好きになるように頑張ります!!! (2014年8月31日 19時) (レス) id: e055650e7e (このIDを非表示/違反報告)
自由 - ありがとうございます! 貴女の小説のおかげで、幕末ROCKがもっと好きになりました!!感謝してもしきれないです!とても面白い作品で、暇があれば何度も読み返しちゃいます!!続き楽しみにしています、更新がんばってください!! (2014年8月31日 17時) (レス) id: 933404ffa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東雲大我 | 作成日時:2014年8月23日 7時