第123話 聴けない ページ46
それからも、ますくっちーずとしての活動は続いた。雷舞にサイン会、時にはマスコミにだって追われている。俺の頭痛は良くならず、少し強めの頭痛薬を買って雷舞のある日は服用していた。もう、まともに龍馬達の歌が聴けない。
貴) はぁ…これがないと真面に聴けないなんて…
そう思いながら雷舞前の控え室で龍馬達の目を盗み頭痛薬を服用しようとしたが、その頭痛薬を床に落としてしまった。これが最後だったのに…。拾おうとすると総司がそれを踏んだ。
総司) 雷舞の前に何してるの？
まだ覆面をしていなかった総司は頭痛薬を拾おうとした俺を睨んでいた。
桂) 頭痛薬…ですね。
龍馬) どうしたんじゃ、雷舞の前に何時もそんな薬飲むほど体調悪いんか？
用心棒をしている俺はその場から離れてはいけないと役人共に命令されている。これを飲むのにも龍馬達の誰かが俺から目が離れた時にしか飲めないのだ。
高杉) 黙ってねぇで何か言ったらどうだ？
土方) しかも、これは効果が強めだ。多く服用すると逆効果だぞ。
貴) それがないと…ダメなんだよ。お前等の歌が真面に聴けるにはこの薬がないと…。
踏み潰されてしまい粉末になってしまった頭痛薬を取ろうとすると、総司がその手を掴んだ。離してくれと言っても離してはくれない。龍馬達から見れば俺は薬品の異常な服用で頭がおかしくなった人間なのだろう。
総司) 真面に聴けないってどういうこと？説明してよ。
土方) 総司、AもAなりの事情があったんじゃないのか？それを聞かないでどうする。
そう言うと総司は俺の手を離す。もうすぐ始まってしまう雷舞を薬なしで聴くのかと思うと、恐怖でしかない。話をするどころかその恐怖で頭がいっぱいで、体は震えだし声も出ない。おまけには涙まで出てくる。助けを求めようにも今の龍馬達は俺を拒絶するだろう。この場から早く逃げたい。だが、これだけは言わないと…
俺は立ち上がり、口を開いた。
第124話 辞めちまえ ー高杉sideー→←第122話 劣勢組
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(*^^*) - とても面白いです！やっとくっついてくれましたね♪次も楽しみにしてます (2014年9月3日 20時) (
レス) id: 29fcbc05a1 (このIDを非表示/違反報告)
東雲大我(プロフ) - emiliaさん» そうですね…。今、話を考えていたりするんですけど、とにかく振りまわされますよ^ ^ 楽しみにしててくださいね。コメントありがとうございます。 (2014年9月2日 21時) (レス) id: c5646e003c (このIDを非表示/違反報告)
emilia(プロフ) - やっとくっつきましたね♪続きが気になります、これからも更新頑張ってください！楽しみに待っています！！！(*≧∀≦*) (2014年9月2日 7時) (レス) id: 3ae1f74151 (このIDを非表示/違反報告)
東雲大我(プロフ) - 自由さん» マ、マジですか…！感謝するのはこちらの方です。何度も読み返してくれるのはとても嬉しいです。ありがとうございます！！もっと幕末Rockが好きになるように頑張ります！！！ (2014年8月31日 19時) (レス) id: e055650e7e (このIDを非表示/違反報告)
自由 - ありがとうございます！ 貴女の小説のおかげで、幕末ＲＯＣKがもっと好きになりました！！感謝してもしきれないです！とても面白い作品で、暇があれば何度も読み返しちゃいます！！続き楽しみにしています、更新がんばってください！！ (2014年8月31日 17時) (レス) id: 933404ffa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲大我 | 作成日時：2014年8月23日 7時
