第115話 愛してやるよ ページ37
沖田) 僕も、Aの事が好きだよ。
その予想外の返事に頭が回らない。絶対振られると思った。だって、こいつは長い黒髪の人が好きだったんじゃねぇのか？なんで、黒髪だけど短い俺を選んだのだろう。俺は小さく嘘つきと言った。
沖田) 嘘じゃないよ、ほら。
沖田は俺の手を掴み、自分の胸に俺の手を押し付けた。普通なら聞こえない筈であるドクドクと微かに聞こえる心臓の音と、速く動いている事がよくわかる
母) 『恋をした人は心臓が大きく鳴って、速く動くの。』
昔、母さんが教えてくれた事を思い出す。そうかこれが恋なのか。俺も速く動いているし、音が今までの音より1番大きい。沖田から離れて、沖田にあの質問をする。
貴) お前には既に好きな人いたんじゃねぇのかよ。その…長い黒髪の人…。
そう言うと沖田が笑い出した。珍しく腹をかかえている。そ、そんなに笑うことじゃねぇだろ‼︎すっげえ恥ずかしいじゃねえか‼︎
沖田) やっぱり面白いね、Aは。
長い黒髪の人じゃなくて、長い黒髪が似合う人だよ。
遠まわしでいうと、女装してる時の俺も好きということだそうだ。
貴) じ、じゃあ…あの時から、俺が女装をした時から…沖田は俺のことが好きだったのか⁈
沖田は笑顔で頷く。あの時にウィンクをしたのもそれが理由だったらしい。なんだよ、あんなこと言ってるときから沖田が俺に恋してたのか。その事を聞いた途端に目頭が熱くなった。泣いている顔を見られたくない為に自ら、沖田の胸に飛び込んだ。
貴) なんだよ…こんな服着なくったって、よかったじゃねぇがよ…！
沖田) あれ、泣いてるの？
貴) うるせぇよ…！ダメ元で告白したのに振られなかったから嬉しいんだよ…ばぁが‼︎
でも、それは沖田も同じだったようだ。何時も嫌い嫌いと言われていたから一生叶わねぇ恋だと思ったらしい。まぁ、好きな人に嫌いなんて言われたら誰でもショックぐらい受けるよな←
沖田) A、顔上げて？
言われるがままに顔を上げると、唇に柔らかい感触がした。この感じは……あの時と同じだ。
貴) (そういや、こいつに奪われたんだよな。ファーストキス)
沖田) Aが僕を守るように、僕もAを守ってもいいよね？
貴) 土方さんも、守ってるんだがな。
沖田) いくら土方さんでも、Aには触れさせないから。
お前、実は気に入ったものは独り占めにしたいタイプだろ。でも、仕方ないからそんなお前も愛してやるよ。
やっとくっつけられた！by東雲大我→←第114話 それって… −沖田side−
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(*^^*) - とても面白いです！やっとくっついてくれましたね♪次も楽しみにしてます (2014年9月3日 20時) (
レス) id: 29fcbc05a1 (このIDを非表示/違反報告)
東雲大我(プロフ) - emiliaさん» そうですね…。今、話を考えていたりするんですけど、とにかく振りまわされますよ^ ^ 楽しみにしててくださいね。コメントありがとうございます。 (2014年9月2日 21時) (レス) id: c5646e003c (このIDを非表示/違反報告)
emilia(プロフ) - やっとくっつきましたね♪続きが気になります、これからも更新頑張ってください！楽しみに待っています！！！(*≧∀≦*) (2014年9月2日 7時) (レス) id: 3ae1f74151 (このIDを非表示/違反報告)
東雲大我(プロフ) - 自由さん» マ、マジですか…！感謝するのはこちらの方です。何度も読み返してくれるのはとても嬉しいです。ありがとうございます！！もっと幕末Rockが好きになるように頑張ります！！！ (2014年8月31日 19時) (レス) id: e055650e7e (このIDを非表示/違反報告)
自由 - ありがとうございます！ 貴女の小説のおかげで、幕末ＲＯＣKがもっと好きになりました！！感謝してもしきれないです！とても面白い作品で、暇があれば何度も読み返しちゃいます！！続き楽しみにしています、更新がんばってください！！ (2014年8月31日 17時) (レス) id: 933404ffa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲大我 | 作成日時：2014年8月23日 7時
