アイツら…面白ェ… −幕末Rock−

第35話 風呂Rock ページ37

桂) そうか、裸の叫び…それがRock！

高杉) 確かに、だから俺たちはRockが好きなんだ。だろ？桂さん

桂) わかりました！今の私の全てをこの雷舞にさらけ出すことにします！目の前のことに全力でぶつかること、それが一番大事だと、松陰先生も仰るでしょう！

目の前のことか…伏せた顔をあげ、土方と沖田を見る。

沖田) どうしたの、何かあった？
Aは、僕たちを超えるんでしょ？

貴) それと…お二人にRockの素晴らしさを伝えますから。覚悟して下さいね？

土方) フッ…やってみろ、A。

貴) みんな、頑張れ…って、ヒャアッ///

桂の腰手ぬぐいがとれて、男の体を直に見てしまった。それと、また変な悲鳴をあげてしまった。

沖田) なかなかやるじゃない

土方) まあまあだな。

土方は肩まで浸かり始めた。
龍馬は高らかに笑った。

土方) 出るぞ。

貴) ちゃんと腰手ぬぐいしてくださいね。

龍馬達は円陣を組み、成功させると意気込んだ

雷舞は無事成功。
藤堂は嬉しそうに聴いている。
土方と沖田は不満そうだ。
雷舞終了後、脱衣所で土方たちに言った。

貴) 俺、龍馬達に言いたいことあるんで、先行ってて下さい。

そう言って、俺は一人になった。
言いたいこととは今朝の事だ。

貴) 龍馬！その…今朝はごめんなさい‼︎
俺がもっと早く気がついていたら…。

龍馬) ええんじゃ、雷舞は成功したし、
センセーも、元通りになったからの‼︎

桂) 終わりよければ全て良し、ですよ。

俺は、幸せだ。
こんなにいい奴らと出会えて、
本当に…嬉しい！
涙を堪えながら屯所に帰った。

その後、土方さんの胸を借り、泣きまくりました。

貴) ご迷惑をお掛けしました。

沖田) 最近よく泣くね。涙腺脆いの？

沖田は笑いながらそう言った。
それに対抗するように俺も…

貴) そういう沖田さんも、よく笑いますよね。

そのあと、沖田に斬られそうになるのはほかでもない。

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