ホルンの音がさんじゅうご ページ37
Aside
「なあ、暦。光忠たちを手入れしてあげてくれ」
『別にいいですけど…』
まっしろしろすけの言葉に目を向いて驚いていた燭台切さんと少年が更に驚いていて目を見開いているのを横目に、わたしは問う
あ、燭台切さん。フォーク落としてますよ
『んで、手入れって何でしたっけ?』
確か、彼等刀の付喪神様の傷を癒す…みたいなやつだよね
そんな感じだっただろうかと首を傾げる
「…………薬研、彼奴にきちんと説明したと聞いたんだがな」
『あははー。何せ難しそうだったので頭が追い付かなかったというかあ……』
「………ただの阿保か」
『ちょっ!?自覚してることを改めて言わないでもらえます?』
そう言うとまっしろしろすけは鼻で笑った。あれ、これは馬鹿にされたんか。わたし
「手入れ部屋に行くぞ。既に薬研が待っている」
『あっ、ちょっと待って』
立ち上がりかけたまっしろしろすけが「何だ」と言った
わたしは再び台所に戻って、鍋の所に炊いてある釜の中を確認した。勿論、蓋は熱いから濡らしたナフキンを使った
蓋を開ければ、ふわっとあつあつのお米特有の甘い匂いが広がる
しゃもじで軽くかき混ぜればいい感じにおこわも出来ていて、その出来映えに思わずにっこり
「…白米か」
『うん、そーですよ。薬研藤四郎にお握りでも持ってこうかなと』
後ろから覗きこんだまっしろしろすけが少し驚いたように身動ぎした
「………………梅なら、そこだ」
『え?梅干しなんてあったんですか?』
それこそお粥を作れば良かったとまっしろしろ
すけが指差した方向_台所の奥に向かう
鍋に気を付けながらしゃがめば、確かに小柄な赤茶の壺を見つけた
再び鍋に気を付けながら立ち上がって戻り、テーブルの上に置く
『………んぐー。………………んん?おやおや??』
さあ開けようと蓋に手をかければ、これが固い固い。四苦八苦してれば、気になるのか様子を見ていた燭台切さんが、そっと聞いてきた
「僕、開けようか?」
『あ、じゃあお願いします』
壺を燭台切さんにずいっと渡せば、燭台切さんは一瞬戸惑ったあとそっと両手で壺を手にとった。いや何故に戸惑う
「よいしょ。…あれ?開いたよ」
『…………性別ってすごいんだなぁ』
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ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメント嬉しいです!バンバン来てください!夢主ちゃんを好きになってくださって感激です!嬉しいです!これからも是非夢主ちゃん共々、このお話を応援よろしくお願いします! (2022年3月24日 12時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - やよさん» コメントありがとうございますっ。是非これからのまっくろくろすけと夢主ちゃんの関係にご期待ください!(が、くっつくかはぶっちゃけまだ作者もわかりません) (2022年3月24日 12時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します!えっ好きだが、、??()夢主ちゃんの優しさと馬鹿さ加減がもう、、!!丁度良すぎる!!更新楽しみにしてます!!! (2022年3月17日 6時) (レス) @page45 id: 04c952a5b3 (このIDを非表示/違反報告)
やよ - まっくろくろすけくんの急すぎる求婚に驚きました好きですぜひ嫁いでください( (2022年3月14日 19時) (レス) @page45 id: d1813a3ff5 (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - 紅乱さん» 紅乱さん!?お久しぶりです!そして応援ありがとうございます。何時もはそちらにお邪魔させていただいているのでなんだか新鮮です。此方こそ紅乱さんの作品が尊すぎて奇声を上げさせてもらっていますよ!お互い受験お疲れ様です(*´-`) (2022年3月11日 18時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコマタさんのちょびひげ | 作成日時:2020年7月21日 16時