42話 ページ42
フィールドに目をやると、グラウンドのセンターサークルに黄色い魔法陣らしきものが。
ファラムとの試合前に建国がどーのこーのと話していたオズロック？と、同じ服装をした人達、いや宇宙人が現れた。地面から生えてくるとかいうクッソシュールな登場の仕方、どうなん？
「えーと、西園、何が起きてるのかな？」
「なんか…もう一試合をやるみたいだね」
「…はい？やるの？もう一試合？」
アースイレブンの選手達が、ベンチに戻る。彼らからは、勝利を祝う言葉は出てこなかった。
ベンチに座っている俺の目の前に、剣城が歩いてきた。なんか髪の毛がクッソ長い女や、尖った耳と角を持ち、ヘアスタイルが独特な男もいた。いや誰？
「剣城」
松風が、チームメイトだった彼を呼ぶ。松風は、ただ真っ直ぐにその彼を見つめていた。
「チームに入ってくれるな」
「天馬…」
彼は黙ったまま、松風を見つめ返す。そしてその口を開いた。
「ああ、初めからそのつもりだ」
「…！おかえり、剣城！」
戻ってくんのかい。ファラムの選手として俺達と戦って負けたんだからもう来ないかと思ったわ
「ツルギ…みなを救ってくれ」
「ああ、任せろ」
誰この人。剣城がそっち側にいる間に接触していたんかな。それにしても髪の毛なげぇな
「頑張ってください。この戦いには、銀河の運命がかかっています」
「カトラ。俺達は勝つよ。そして絶対に銀河のみんなを救ってみせる！」
「はい…天馬！」
何こいつら。男女2人でイチャイチャしてんじゃねえ俺じゃなくてもいいから他の奴らにも声かけやがれ。
「さあ、これが本当の最終決戦だ！」
あっ！やせいの くろいわかんとく が あらわれた！
…じゃねえ、急に出てくるな、アンタ。ちょっと俺も感性を取り戻してきたわ。全員の注目が監督に集まる。
「黒岩監督…」
「敵の狂気に立ち向かうには、それ以上の感情が必要だ。お前達にはあるか？敵の計り知れない狂気に立ち向かえる感情が…」
いきなり現れて何の話ですか？口をぽかーんと開けたまま、俺は首を傾げた。
「敵の狂気に立ち向かえる感情…？」
「何の事だ…黒岩監督は、俺達に何を伝えようとしているんだ？」
やっぱ他の人でもそうなるよな。少し考え込んでいたが、相手チームが準備しているのを見かねて、俺は言った。
「とりあえず、準備しようぜ。ちなみに俺腹痛くて出れないからよろしく」
「…そうだね。みんな、準備を始めよう！」
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名無(プロフ) - 星猫さん» 初めまして！お褒めの言葉と高評価、ありがとうございますっ！ (2021年9月8日 19時) (
レス) id: 91adb283d3 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年9月8日 18時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無 | 作成日時：2020年2月18日 20時
