21話 ページ21
2人とも無事らしい。神童達は東の集落に泊まり、試合には戻るらしい。それはよかったが、マジで暑い。立っているのもやっとだ。
「だったら俺達がここにいても仕方ないんじゃねえのか？」
鉄角が言う。
「うん。みんな、捜索は切り上げだ！日が暮れる前に一旦ギャラクシーノーツ号へ戻ろう！」
ギャラクシーノーツ号。
「おかえりおかえり！ガードンはどうだった…ってなんだいあんた達！汗びっしょりじゃないかい！」
「だって暑いんだもん…」
「早く脱いだ脱いだ！おばちゃんが選択してあげるから！」
「俺は後でいい。どうせ練習したら汗かくしな」
俺もそう思う。
「僕も！いつでも試合に出られるようにちゃんと練習しておかないと」
お前いたなそういや。
とりあえず少し休憩した。
「…ふぃー。空気が涼しい…」
「涼むのはいいけど、風邪引くなよ？」
「分かってるって九坂。よっし、そろそろ練習始めようぜ！」
ブラックルーム。
「おらぁ！」
キーパーの西園を通り越し、ボールはネットを貫いた。
なんだか今日は頗る調子がいい。いつもより力が漲っているように感じる。
「橋田」
「どうした瞬木」
「今日は調子がいいようだな」
「え、ああ、まあな。なんかいつもより力が入るんだよな」
…とは言っているが、そんな自分自身も少し違和感を覚えた。いつも以上の力を出せるのはいいが、一瞬、痛みを感じるのだ。
今まで出せなかった自分の底力って感じなのか？とにかく、深く考えないようにしよう。
それともう一つ思ったのが、剣城のプレーがどこかおかしい事だ。
練習後。
「すごいよ橋田！なんで今までさっきみたいなプレーをしなかったの？」
松風が話しかけてきた。まあそう思うのも当然か、プレーを見れば前の試合とは別人だもんな。
「あー、なんか今日は調子がいいんだわ」
「そっか、じゃあ次の試合、頼むよ！」
「へ？頼むって…剣城」
少し遠くにいた剣城を呼ぶ。
「何だ」
「次の試合も出ないのか？」
「いや、今回は大丈夫だ。ちゃんと試合にも出れる」
「…そうか」
少し安心している自分がいた。試合の時にまたいつもの自分のプレーになってたらクソダサいからな。
…結局、神童と井吹は戻ってこなかった。皆心配し始めてる。
「松風、出発だ。スターシップスタジアムは居住区の北側に到着する。行くぞ」
「…はい」
空気が重い。
「よし！みんな、出発だ！」
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名無(プロフ) - 星猫さん» 初めまして！お褒めの言葉と高評価、ありがとうございますっ！ (2021年9月8日 19時) (
レス) id: 91adb283d3 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年9月8日 18時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無 | 作成日時：2020年2月18日 20時
