【終わりのセラフ】絶望のトンネルの先に【SERVAMP】

＊３＊~Mahiru side~ ページ39

Aはぐっすり眠っている。

起こさないようにベットに寝かせてからさっきAから聞いた話を思い出してみる

Aが元いた世界は吸血鬼と人間の戦争があるらしい。

そんなA曰く"崩壊した狂った世界"にあいつが戻っても大丈夫なのか？

ついそんなことを考えてしまう

でも、Aがもといた世界に戻るのはA自身が望んでいることなのだから、
それは俺がどうこうできるものではないのだ

『……はぁ
こんなこと1人で悩んでも仕方ないな……

そうだ、Aが目覚めたっていうのを御園達にも連絡しないと……』

メールで御園と鉄の携帯に連絡を入れる


『……ありがとう"っと送信』

あいつらにも結構迷惑かけたな……

もうすぐAも退院できるって先生言ってたから、Aを連れて今度集まった時に礼、言おう

そう思い病院を後にした。


.*･ﾟ .ﾟ･*.


今日はAの退院日だ

「真昼兄ィ、いっぱい心配かけてごめんなさい
倒れた時のこと、あまりよく覚えてないんだけど……ごめんなさい」

少し臆病に言ったAはなんだか今までの大人びた印象が嘘みたいな年相応の小さな子供で。
やっぱりAはまだ10歳なのだと実感した

『心配くらいいっぱいかけてくれよな！
俺はお前の兄ちゃんみたいなものなんだからさ
それに、"ごめん"より"ありがとう"の方が嬉しいんだよ！
だから、笑って"ありがとう"な？』

「……うん……！ありがとう、真昼兄ィ」

ぐしゃぐしゃっとAの頭を撫でて、家路についた




『あっ！夕飯の材料買いに行かなきゃないんだった』

「あはは、一緒に行こっか」

＊４＊→←＊２＊

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