【終わりのセラフ】絶望のトンネルの先に【SERVAMP】

＊１４＊ ページ28

「ぎゃぁあああああああ!!
たすけてぇええええ!!
許してぇええええええええええ!!」

今のは悲鳴!?

『！優兄ィの声だ……！
みんな行こう!!』

「「ああ！」」

走って建物の中に入るとそこには天井から吊るされて火あぶりにされている優兄ィの姿あった

……ん？なにか違和感が……

「優！」

「優くん！」
みんな気づいていない？

「……しーちゃん
幻術を切ってください」

シノアさんが鎌を出して言えば優兄ィ……いや、幻術を切れば煙に隠れたグレン中佐達と優兄ィが姿を現した。

「……いったい、これはなんのおふざけでしょうか
グレン中佐」

「お前へのお仕置きだよ
シノア
これはお前の部隊だ
お前のミスでチームの人間が簡単に死ぬことを教えてやってる」

「へぇ、私への……
しかしこんなことされなくても」

「いや、わかってないね
お前は今まで大切な人間を作ったことがない
だから誰かを失う恐怖を知らない」

その言葉を聞いてシノアさんの表情が変わった。

それでもなおグレン中佐は続ける

「だがここから先は違う
一つのミスであっさり人が死ぬ
お前のおふざけで家族が死ぬんだ」

「そんなことは……」

シノアさんの表情はやっぱり暗い

「わかってねぇって言ってんだろガキが
今ここに圧倒的な脅威が現れたら切り抜けられるか？」

「それは……」

グレン中佐も痛いところを……

「よし試験だ
こっちは俺、十条美十、柊深夜の三人だけで相手してやる

三対五、シノアがチームワークの訓練してれば
俺達に勝てるはずだ
だが、負けるようであれば連帯責任で全員に罰を与える
十秒後に戦闘開始だ
10・9……」

「ちょ……ほんとにやるんですか!?」

グレン中佐は言い出したら必ずやると思う……

「み……みなさん、一度外に出て距離を取ります！
いいですか!?」

シノアさん慌ててる……私達がサポートをしなくちゃ……

「優さんこっちに来れますか!?」


.*･ﾟ .ﾟ･*.


距離を取った場所で作戦を話し合う。

「深夜少将への対処は同じ遠距離の与一さんとAちゃん、お願いします
十条美十大佐は私の鎌とみっちゃんの鬼で抑え切ります
問題はグレン中佐ですが……近接戦で中佐と対抗できるのは優さんと君月さんだけです。
2人が突破された時点で中後衛は全滅です」

「つまり、突破されなきゃいいんだろ？
グレンは俺が倒す！」

優兄ィはグレン中佐のことをとっても信頼しているんだな……
グレン中佐は優兄ィの命の恩人で家族だもんね！

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